お知らせ

2020.08.27

ブログ

職員研修『やさしいタッチング』を終えて

「触れる(タッチ )」は人間にとって最もシンプルな癒しの手段であり、コミュニケーションの原点です。
人々との触れ合いが当たり前ではなくなっている昨今、自分や家族そして身近にいる大切な人々への”タッチの質”はこれまで以上に大切になっていくだろうと感じています。
今回はスタッフみんなでリラックス.リフレッシュするという事を研修のねらいとしました。五感の中の『触覚』についておさらいし、私の学んでいる『ヒーリングタッチ』というセラピーの視点から、侵襲性の少ない子供から大人まで誰にでもできるやさしいタッチングを実習しました。 

 


ここ数年、さまざまなタッチングの方法や効果がテレビでも取り上げられるようになっています。適切に触れることによって「快」の信号が脳に伝達され、幸福感や人との絆を深めるホルモン「オキシトシン」の分泌が促されるほか、ホリスティックな健康に役立つことがさまざまな研究によって明らかになってきています。グラウンディング(地に足をつけて力強く立っている)している自分を感じながら、集中して自分や相手に触れていくと、心地良い手の温もりを感じます。静かな時間が流れる中、「気持ちいい」「わぁ、あったかい」「なんか落ち着く」といった感想が聴こえました。
シンプルで心地よいタッチは汎用性が高いので、いろいろな場面で用いる事が可能です。

たんぽぽ組でも子供達は友達との関わりを楽しみながら触れ合っています。自分が『快』と感じた触れられ方を友達や私たちにもしてくれます。ハグを始め“とんとん、なでなで”などのリズミカルなタッチなど、力加減については「ゆっくりね。やさしくね。」と声をかける事もありますが、エゴがなくハート中心で委ねてくれる彼らのタッチには”思いやりや愛”が既に育まれているのだと気付かせてくれます。また、子供達は自分自身にもよく触れています。口の中、鼻の穴や耳の穴、おへそ、手や足の指などを何度も不思議そうに集中して触れながら自分の形を発見して認知いく様子はとても新鮮で可愛いです。

 


自分や家族、そして身近な大切な人へ。
リラックスし安心できるやさしいタッチングがつながっていくとうれしいです。

お読みいただきありがとうございました。 看護師 大木

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください