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2025.05.01
ブログ
気づきから得たもの(3歳児 きく組)

入園、進級して1ヶ月が経とうとしています。
新しい環境にも慣れ、安心できる場所や人、好きな遊びを見つけながら、見通しをもって生活をすることができるようになってきました。
今回は、子どもたちが遊ぶ中で得られた気づきや学びを「学びの要素」に沿ってお伝えします。
学びの要素とは、子ども達が遊びの中で得られた気づきを学びに変換した要素のことを言います。学びの要素を【】の中にて表記しています。
積み木
錦ヶ丘では童具の積み木を取り入れています。
色彩がなく、白木の素材を使っているため、色にとらわれず、子どもたちの自由なイメージが引き出されていくことが特徴です。【作る楽しさを知る】
積み木遊びが好きな子どもたちは、個性あふれる積み方を試しながら「どうやったら崩れないかな?」と積み上げたり、車など何かに見立てたりと自分なりの楽しみ方を見つけています。【工夫する・予想する】
また、家や円柱を各々で作り、友達同士の家を繋ぎ合わせる道路を作ることで一つの街づくりへと発展していきました。【見立てる・目的の共有・力を合わせる】
道路作りの中で、二等辺三角の積み木と長方体を繋ぎ合わせて傾斜をつくっていたKくん。「斜めになったよ!」と平坦と傾斜の違いに気づきました!【道具の活用・方法を知る・形への関心】
「ほんとだ!何か転がして見ようか?」
と大人がボールを準備すると、転がしていくことに成功!
「今度はボールがここに来たらゴールね!」と自分たちでルールを決めながら遊びを深めていました。【ルールをつくる】
予想を立て、実行することで、想像と違う結果になることもあります。しかし、それらは貴重な「経験」となり、「次やってみよう」と挑戦する意欲へと繋がっていき、それらを繰り返しながら学びを楽しむことができるようになってきます。
ママボール
転がる仕組みに気づいた子どもたちに、ママボールで存分に転がして遊ぶ活動を取り入れました。【遊びの継続】
(ママボールはお母さんのおっぱいのように安心感のある柔らかいボールです。弾力もあり握りやすい素材となっています)
雨樋を使い、傾斜を作っては転がすことを何度も試みていた子どもたち。【試す・見通しを持つ】
傾斜を徐々に高さをつけることで、
「ボールが速くなった!」
高くなるとボールがだんだん早く転がることにも注目し、新たな気づきを得ていました。【変化に気づく・比べる】
子ども達は、気づきを面白がりながら「次はこうしよう」と新たな遊びを生み出していく天才です。一人ひとりの表現方法の違いから、友達の遊びに影響され、一緒に遊ぶ楽しさを味わっていきます。
ママボール+絵の具
転がる様子に注目する子どもたちの姿から、ママボールに絵の具をつけ、ボールの転がる道筋からできた模様を楽しむ活動を取り入れました。【観察する】
ママボールを好きな絵の具に思い思いに漬け込み、傾斜のある机に置いた紙に転がしていきます。赤・青・黄色と子どもたちが目につきやすい三原色と白色のみ準備したことで、暗い色になることなく綺麗な線ができていました。線同士が重なり合わっていないことから、「虹みたい🌈」と子どもの豊かな発想を言葉で表現してくれました。子どもの発想はこれまでの見たもの・経験したことから生まれるものであり、今後も経験を重ねるごとに感性がどんどん磨かれていくのだなと感じました。転がすだけでなく、ママボールをトン、トンと優しく押し当てる表現も生み出していました。【経験の活用・方法を知る】
転がる仕組みから模様づくりまで発展した活動内容にて、子どもたちが得た学びをお伝えしました。
遊びを通した子どもの発見やつぶやきは学ぶチャンスになります。学びを積み重ねることで、新たな疑問に辿り着いた時、想像したり試してみたりと考える力を養っていきます。子どもの些細な発言、行動にも注目しながら新たな気づきを一緒に共有していきたいです。
参考資料:童具館ホームページ
https://map.yahoo.co.jp/place?gid=kFB343kYw_o&fr=sydd_p-localspot-shop-header_ls-ttl&from_srv=search_web
文責 関