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2019.09.02
ブログ
リーダーだより 雨上がりの散策 ~子どもの姿~
先日の雨上がりに、きく組(わにグループ)の子ども達とロータリー周辺(園の正門辺り)を散策。
早速子ども達が目を向けたのはビオトープ(池)。雨で水かさが増し、メダカ達が意気揚々と泳いでいるのを発見。『あっメダカ』『アメンボもいるよ』『えっ!?どこどこ?』『ほらっ、そこ』『こっちにバッタもいた!』目にしたものを言葉にする事で、子ども同士の会話が弾んでいました。
次に見つけたのはドングリ。『ドングリ落ちてる~~!』『いいなぁ。どこにあった?』ドングリ探し開催。みんなで探しながら『なんでここにドングリ落ちてるんだろう?』の疑問の言葉が。そこから子ども達の《なんでだろうタイム》スタート。私たち大人は雨風で木から落ちてきたのね~ってすぐに想像できますが、子どもにとってはとっても不思議なことなんですよね。この《なんで?どうして?》と感じることが、遊びの中でさらなる学びを深めるきっかけになるんですよね!私も敢えて知らないふり。『どうしてだろうね?』と一言添えるだけにして見守りました。『誰かが落としたのかな?』と言いながらも目の前にある木を見上げる子ども達。ドングリは木になっているということは理解しているようでした。その時に一緒に木を見上げ『この木から落ちてきたのかな?』と私が呟くと、特に反応はありませんでしたが子ども達なりにその言葉に納得したのかな!?と感じました。また秋が深まってきたら子ども達の周りに様々な木の実が現れることでしょう。その時には、図鑑などを取り入れながら、木の実への興味関心と《なんでだろう?どうして?》の子どもの不思議を深めていけるような遊びをしていきたいと思いました。
ドングリ探しの次に目が向いたのは車道。すると、乗り物大好きA君が自分の持っている車の情報を夢中になって語ってくれたんです。周りの子ども達も自然と話に耳を傾け始め、A君も友達が聞いてくれるから表情も活き活きしてきて話すことを楽しんでる感じでした。しばらくすると、他の子も『バスに乗ったことあるよ』『あ、大型トラックだったね』と話始め、またまた会話が弾んでいました。
散策中、Sちゃんがいろんな歌を口ずさんでくれ盛り上がりました。私が印象的だったのは、みんなで幼稚園のビオトープに架かっている細~い橋を渡った時にSちゃんが歌った「となりのトトロ」。軽やかに陽気に歌うSちゃんの歌声にのせられ自然とみんなで大合唱♬橋渡りを何度も繰り返し楽しむ時間となりました。
なにか歌をうたうって『さぁ、みんなで○○の歌うたうよ~』と揃って歌うことも楽しいけど、今回のようにその場の雰囲気やその時の気分で、自然と自由に好きな歌を歌えることっていいなぁ!素敵だなぁ!と感じました。遊びの中で自然と口ずさむ歌をもっと子ども達と楽しんでいきたいなぁと思いました。
このように、子ども達って遊びの中でアンテナを張りながら様々な事に気づき・発見し、そこで疑問を持ち考える。知っていることや感じたことを言葉にして会話を楽しむ。その中で気持ちの共感と場の共有をする。まさに『学び』なんです。これを、何度も何度もたくさん繰り返すことで経験となり学びが深まります。私たち保育士は、子どもの遊びに寄り添い見守り、時には手を貸したりちょっとしたヒントやアドバイスをしたり。そして、会話を交わしながら気持ちの共感と遊びの共有をしていく。その中で、今の子ども達の成長や発達の把握と何に興味関心を抱いているのか、その子の得意なことちょっと苦手だなと思っていることなどを理解し、次の遊び・活動に繋げています。
これから、少しずつ夏から秋へと気候が変わると共に子どもの遊びにも変化が出てくることでしょう。遊びを一緒に楽しみながら、一緒に学び子どもの育ちのお手伝いをしていきたいです。
まだまだ、一緒に遊ぶ中で子ども達の楽しい会話の内容や『あ、この子こんな事が得意だったんだ』の気づきや発見があったのですが、また次のブログで!(^^)! (文責:中江)