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2021.08.28

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園内研修「錦ヶ丘の食について」

8月28日(土)、園内研修「錦ヶ丘の食について」が行われました。講師は錦ヶ丘に勤める福元栄養士。参加者は、こども園と保育園の職員でした。

常時換気、マスク着用と感染対策を行いつつの実施でした。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

研修のねらい・流れ

【ねらい】

・園の大きな柱である”食”に関する理念や取り組みについて知り、説明できるようになる。

・園の理念を踏まえた給食時間の雰囲気づくりのために、保育者がどのような工夫ができるのかを考える。

 

①福元栄養士より

錦ヶ丘の食材、調味料、調理法方法、提供方法のこだわり。また、離乳食やアレルギーの細やかな対応について、詳しく説明がありました。

今年就職した職員も多く、皆真剣な表情でメモを取っていました。

説明が始まる前に福元栄養士が、職員へ伝えた言葉が大変心に残りました。

「生産者の皆さんから心のこもった食材を頂き、それを私たちが気持ちを込めて調理し、各クラスの職員の皆さんに託しています。」

「子ども達が食に興味を持ち、楽しい雰囲気の中給食を食べて欲しい。そのために、職員の皆さんも食へ興味を持ってほしいと思います。」

 

幼少期の大切な時期に、栄養バランスの良い、日本人の体に合った和食中心の食事をすることで、大人になっても「美味しい!」と感じながら健康的な生活を築けるようになります。

また、多忙な現代社会で”孤食”も増えている中、同世代の友達や信頼する大人と食事を楽しむことで、食への興味や豊かな心が育まれていきます。

職員は、それを理解して給食の時間やそれ以外の時間も、子ども達への声かけや関わり方を考えていく必要があると、改めて思いました。

 

②米澤栄養士、大西栄養士より

両園の栄養士二名より、ゆうかり学園の餃子について説明を受けました。詳しくはこちらのブログをどうぞ。

以前、このブログをさくら組(5歳児クラス)の子ども達に見せて簡単に説明をすると、

「”いただきます”って、こういう豚さんにありがとうって言うことなんだよね」と言う子どもが居ました。

そのように伝えているご家庭もいらっしゃるのでしょうか。たいへん、素晴らしいことだと思いました。

田植えに行って帰ってくると、ご飯を食べながら「お米を育てるのって大変だ」と呟く子どももいました。

実体験や日頃から何気なく大人が口にする言葉が、食への感謝、食に携わる皆さんへの感謝に繋がっていくのだと思います。

 

③トークタイム

最後は、こども園保育園混合のグループでトークタイムを設けました。

①②の講座で改めて学んだ「命を頂くこと」「食に興味を持つこと」「楽しい雰囲気の中、給食を食べる」という点と、

教育要領や保育指針に記載されている「(前略)意欲をもって食に関わる体験を積み重ね、食べる事を楽しみ、食事を楽しみ合う園児に成長していくことを期待する物であること。」(引用:認定こども園教育保育要領 第三章第三節 2食育の基本)等を念頭に、下記のようなテーマで話し合いを行いました。

 

・苦手な食材がある子どもに対して、どのような関わりを行うか。(その場の声かけや関わりのみならず、その後の保育面も)

・子どもの食への意欲を高めるためには、楽しい雰囲気の給食時間を作るには、どのような工夫ができるか。

 

「初めて見る食材もあるので、大人が目の前で食べて”おいしい!”と微笑んで見せる。そうすると、子どもも”あ、おいしいんだ!”と安心して、一緒に食べていました」

「これ苦手、と意識づけないように、大人が”苦手なんだね”と言わないようにしています。”庭で育てているピーマンとおなじだね””この前クッキングしたね”とポジティブな声かけをしています」

「一人一人、咀嚼の力や食べ物から受ける感覚も違うので、細かく把握して必要な時は、小さめにして提供したり、少し減らして提供したりします」

 

など、グループ内で様々な意見が出ました。

健康のためにも沢山食べてほしい!けれど、無理して食べて食事を嫌いになって欲しくない!でも…少しだけ、苦手そうなこの食材もチャレンジできないかな?

食への感謝や興味を育てるには、どんな声かけや工夫ができるかな?

などなど、食への悩みは尽きません。両園の職員みんなで話し合い情報を共有しながら、食について考えていきたいと思います。

 

文責:櫻田

 

 

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