お知らせ

2021.08.21

ブログ

夏ならではの感触遊び~遊びの準備も楽しもう~

さくら組(5歳児年長)は、8月の第2週目に寒天・氷を準備し感触遊び(素材の、独特な触り心地を楽しむ遊び)を実施。今回は、寒天・氷作の準備から子ども達と行いました。事前準備から遊びまでの過程で【作り方・素材に関する事・色の作り方・形態の変化(例:液体から固形)など】子ども達にとって、気づきや発見・学びの多い活動となりました。

子ども達の活動の様子を、《事前準備》と《遊びの様子》とにを分けて紹介していきます。

 

 

《寒天と氷の事前準備》

事前準備は凍らす・冷やすことを考え2日前から行いました。まずは氷作り。直径10センチ未満の丸いプラスチック容器を一人一人に配布し、

 『この容器の中に、自分だけの氷をデザインしてみて』

と、テーマを伝えました。デザインする素材として、5.6色の薄い紙・4色のカラーセロハン・細めの紐・絵の具・ビー玉・おはじき・花型のビーズを準備。デザインの仕方などは子ども達にお任せ。頭の中でデザインして、容器に素材を詰め込んでいきます。置き方・素材を入れる順番など考えながら自分だけのデザイン氷を創作していきます。作る工程は特に説明しなかったのですが、全員が素材を容器に詰めてから水を入れていました。水を入れた後は、素材が浮いて動くため微調整したり、容器の様々な方向からデザインを確認して、素材を足したり。

中には、

 『先生、カラーセロハンの赤と青を重ねて紫を作ってみたいんだけどできるかな?』

 『絵の具を使って、水色の氷を作ろう思うんだけど…』

と、その場にはない色を作り出す子もいました。

容器を下から見ることで、天井の電気が当たって素材のビー玉やおはじきが光って見えることに気づき、

 『わぁ~!!下から見るとキラキラしてるよ。見て見て!!』

と、気づきを子ども同士共有。嬉しい・楽しい気づきは自然と誰かと共有したいものなんですね。

 

デザインが終わり、いざ冷凍庫へ。

『明日の朝、ちゃんと氷になってるか確認しないとね!』

と、子ども達。液体から固まるまでに必要な時間経過が、ある程度予測できるんだなぁと感じました。

 

次の日は寒天作り。まずは、寒天の素材・作り方を説明。粉・水の量で寒天の固さが変わる事を伝えると、(子→子ども 保→保育士)

 『柔らかいのと固いの作りたい!』

 『水の量を少なくする?それとも、粉の量を増やして固くする?』

 『水を少なくしたら、出来る量が少なくなるから粉を多く入れて作りたい!』

と、子ども達から返ってきました。

ただ、意見を述べるのではなく<出来上がりの量を予想して>意見を言う子ども達に、会話をしながら成長を感じました。

子ども達には、計量カップで水の量を計ってもらいました。カップを持ったままだと水面が揺れる…。どうすればいい…??

カップを平らな所に置けば、水面が揺れずにメモリを計れることを発見。

それ見て学び、みんながカップを置いて水の量を正しく計る事が出来ていました。

 

作りながら、同じ材料でもそれぞれの量を変えることで、違う固さができることを想像しながら、

『なんか、これって実験みたいだね~!』

と、ワクワクした様子で取り組む子ども達の表情がとても印象的でした。

 

さぁ!事前準備は完璧。準備段階だけでも、子ども達は気づきのアンテナを張り巡らせ発見や学びを友達や保育士と共有しながら楽しんでいました。

次回は遊びの様子を紹介します。寒天と氷を使ってどのように感触遊びが発展していくのかお楽しみに。

(文責:中江)

 

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください