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2020.06.23
ブログ
育ちたい思い
★字が書きたい
先日、さくら組(年長児クラス)に入った時、夏野菜を自分が植えた野菜ごとに分かれて字や絵を描いていました。Aちゃんは描いている友達をちょっと退屈そうに眺めていたので、「描かないの?」と尋ねると「字が書けない!」と言うので私が「一緒に練習する?」と尋ねると、「うん!」と急いで鉛筆や五十音ノートなど準備していました。書きたい字を尋ねると「名前が書けるようになりたい!」と言うので、一緒に一文字ずつゆっくり練習しました。最初はうまく思っているように書けない事や、バランスが難しいこと、枠の中に字が収まらない事に一喜一憂していましたが、枠のない紙を準備して
1.まずは自分の思うように書くこと(サイズ・形)
2.時間はたっぷりあるので慌てなくていいよ!
この2点を伝え最初は二人で一字書くたびにハイタッチをしていましたが、集中してくるとAちゃんがどんどん自分の世界に入り字を書くペースが速くなりました。文字も安定したサイズが書けるようになり、その日は自分の名前をを2文字書けるようになり「お母さんに見せる!あそこに貼ってて!」とみんなが見える場所に貼ることを希望しました。
書き終わると「疲れた~!!また、一緒に書こうね!」と、とても晴れ晴れとしたいい表情です。
子ども達はやってみたいな!成長したいな!と思う瞬間がきっとあります、今回私はたまたまAちゃんの表情とシュチエーションで感じましたが、時には気付いてあげられなかったり、寄り添えない瞬間があったかと思います。でも今回のことでその機会をこれからも一人ひとりの子に私なりに出来るお手伝いをしてあげたい!と強く思いました。
最近、保育室でよく聞く子ども達が困っている時に「お手伝いしていい?」という保育士の言葉、とても温かいな!と感じます。あなたを尊重するよ、でももし困っていたら手伝うよ!という保育士側の気持ち、もちろんその子の気持ち・意欲を大切に出来ることを信じ見守ることもあります、転ばぬ先の杖にはならないように気を付けて見守っております。
その後Aちゃんは私を見かけると「字、書こうね!」と言ってくれます。そしてクラス担任がAちゃんが別日に書いた文字を額に入れ飾っていました。私はそれを見た時にAちゃんの気持ちを大切にしてくれたこと、Aちゃんの誇らし気な表情を想像してとても温かい気持ちでいっぱいになりました。
★0歳児の社会性
・0歳の子ども達、社会性って・場の空気を感じるって?まだまだ…と思っている方はいませんか。
大丈夫です!ちゃんと育っています。保育園では言葉は通じなくても温かい環境の中で、しっかり育っています。
ある日、風がフワ~ッと吹きカーテンが揺れました。
みんなで自然とハイハイで窓辺に駆け寄り、『気持ちいいね!』と言っているように身体を寄せ合って三人で感じていました。
言葉はなくても三人で身体や臭いで、春の心地よい風を感じていました。
大丈夫、私がいるよ!
7ケ月のRくんがそろそろ腹ばいに疲れ泣きそうになっています、それに気付いたYちゃん(11ヶ月)近づいて様子をみています。
そして自分も同じ姿勢で寝転がり、笑いかけていました。それにはRくんも喜んで手足をバタバタさせて応えています。
二人で心を通わせている瞬間です。
ちゃんと二人はお互いの存在を認め、表情や仕草で伝えあっています。
きっと…優しいYちゃんは、私がいるよ!と、伝えていたと思います。
このように安心できる環境の中で、0歳の子ども達は自分の世界を広げていきます。
大人や子ども達と身体を寄せ合い人に触れる喜び、安心感を得ていきます。人を信頼する気持ちはゆくゆく自分を大切にする気持ちや自己肯定感に繋がります。
子ども達が大きくなり…人を信頼し自分を大切に出来る大人になれるように、今はその心の基礎・社会性を0歳児保育で充分に育んでいます。 文責:中島