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2019.10.27

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子どもの成長と生活・遊び【リーダー便り】

前回の園内研修の際は、保護者の皆様のご協力により職員を2グループに分け、全員が研修に参加することができました。

貴重な時間をありがとうございました。

内容は、『子どもの発達に合わせた支援』についてでした。私達 保育士も毎日保育をする中で壁にぶち当たりながら、《子どもがトラブルで大泣きしている時の対応はこれでよかったのかな?他の方法だったら、もっと気持ちの切り替えが早くできたのかな?子どもの発達に合った対応だった?》などと職員が誰しもふと振り返る思いだと思うのです。きっと、お母様方も毎日、お子様と向き合う中で育児について、様々な悩みや思いがあるかと思います。

保育士も同じではありますが、私達は専門職として、課題に向き合い追求していかなければいけません。そして、その専門性を生かしながら、保護者の方々の悩みを一緒に解決できればという思いが保育士一人一人にあります。そのためにも、保育士自身が各年齢ごとの発達を理解していなければ、課題にも気づくことができずに、適切な対応ができず保育を行うことになるのです。

子どもも1人の人間です。この世に生を受けてお母さんのお腹から出てきた瞬間から立派な人間なのです。ですので、みんなそれぞれ違うということ、発達するスピードも違うということを私達保育士は理解しながら、子どもの発達の知識を持ち保育にあたっていくことがとても大切です。錦ケ丘には、発達支援事業所まふぃんがあります。研修では、まふぃんの職員の方々のご協力も頂きながら、子どもの発達や事例を挙げながらの対応の仕方など専門性のある内容を学ぶことができました。今回の研修でまた改めて、子ども達と真摯に向き合うことができそうです。ありがとうございました。

 

さて、今回は『子どもの発達』『遊び』『生活』をキーワードにお伝えしていきたいと思います。現在1、2歳児クラスには半分くらいの子どもが誕生日を迎えて、一歳半から3歳の子どもがおります。みんな、心身共に成長してきました。連絡ノートを通じて、保護者の方からもよく『いつの間にか、こんなことができるようになっていてびっくりしました』などなどの便りを頂くことがあります。

保育園でも特別に何かしているわけでもなく、ただ子ども一人一人に合わせながら楽しく生活し、興味が湧く遊びができるようにしています。「えっ⁉」と思われるかもしれませんが、生活の中でも色々子どもが発達する上で大切な要素が含まれていると、生活する子どもの姿を見ながら感じます。

 

例をあげると、オムツ交換の時、子ども自らズボンの中に足を入れるという行為も、まだ1歳半から2歳の子どもはそんなに足をあげなくても・・・。というくらい足をあげて履こうとします。それと共に手も上がるのでズボンに足を入れるのも一苦労という感じです。また、一方に両足入れたりして 見ている側も思わず手を出してしまいそうになります。『どうしたら、履けるかな?』と考え、小さいながらも何度もチャレンジ!自分でしたい!自分でする!という気持ちが芽生える時期で「自分で!」という子どもの気持ちを大切に見守っています。なかなか履けずに子ども自身がイライラすることもあったりしますが、見守りながら必要に応じて少しの援助で足を入れ、ズボンを履けることができるのです。

このような日常のことから、子ども達は自分の体の使い方を習得しているのだと思うとすごいことだと思うのです。

足を上げる(運動)ズボンに足を入れる(運動・思考)、立ち上がりズボンをあげる(運動、手指)ズボンを履く(達成感)と毎日の生活の場面で体、気持ちと少しずつ成長しているんです。それを保育士も十分受け止めて、頑張ったことにもしっかり承認してあげることで、子どもも次へと繋がっていきます。

トイレトレーニングも、自分から積極的に行く子ども、まだトイレに行くという気持ちがない子どもと様々です。保育士は、トイレに自分から行きたいと思う子どもの場合は、まず『トイレに慣れる』を念頭において、タイミングが合わなくてもOK❗️便器に座れたね!すごいね!という気持ちで子どもを承認します。それを繰り返すうちに、タイミングが合い 子どもも自然とトイレで排泄ができるようになります。

トイレに行くという気持ちがない子どもは、オムツが濡れていない場合は、保育士もトイレに誘ってみます。それでも、嫌がる子は無理強いはしません。「じゃ、次 一緒に行こうね。」と声をかけます。それも繰り返しです。そして、あえてトイレに行く子どもと同じタイミングでオムツを替えると他の子どもと一緒にトイレへ。保育士も色々な方法を試しながら、子どもの気持ちも考えた上で保育を行っています。

また、そういう子どもの変化を保護者にお伝えして、喜びを共有しながら家庭と保育園の相乗効果で子どもの育ちを見守るという気持ちが大切だと感じます。それは、どの年齢においても、同じだと思うのです。何か分からないことなどあられる時は、遠慮なく職員にお声をかけてください。

『遊び』からの視点での子どもの発達においては、各年齢ごとにクラスの担任が日々のブログやポートフォリオの中でお伝えしているのでご覧いただければと思います。一歳児クラスで、生活での学びが遊びに反映している場面がありました。

ままごと遊びの時の場面です。座布団に座って、1人で黙々と上手にスプーンを持って食べる仕草をしています。(一歳半)

次は、ソファーに座って友達に食べさせてあげる場面です。家庭や保育園で食べさせてもらったりしているからこそ、友達にしてあげられるのでしょう。写真上の子どもはちゃんと、自分でスプーンを持って食べることもできます。今までの自分にしてもらったこと、経験が遊びに生きているのです。またこの遊びで、今まで1人遊びだったのが、友達と一緒に関わり遊べるようになっています。(2歳半)

このように、発達と共に遊びにも変化が現れています。人間関係、社会性などがこのような年齢でもあるのです。この積み重ねで、規範意識や思いやり、相手の気持ちに気づき、集団生活を楽しく過ごせるようになるのだと思いました。

生活や遊びが子どもの発達に関わっていることをお伝えしましたが、やはり基本的な生活習慣も大きなポイントなのかなと思います。

【図式 ネットより引用】

保育園では、毎日保育士が子どもの姿を見ながら遊びを提供しております。静と動をバランスよくなるよう意識しながら、そして食も子ども達の成長を考え、こだわりの食材を提供しています。ご家庭では、【早寝、早起き】を意識してお子様と生活していただけたら、子ども達も更に変わっていくのではないかなと思っております。保護者の方々も仕事、家事、育児と大変なので無理なくで構いません。またお子様が睡眠不足という場合は、朝 職員にお声をかけてください。フォローしていきます。

文責:古市

 

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