お知らせ

2019.04.06

ブログ

入園式・主任だより

ご入園おめでとうございます。
本日は、入園式でした。ご参加ありがとうございました。新入園児さんにとって、大勢の大人に見つめられながら舞台に上がることはきっと、とても緊張する体験だったと思います。参加した在園児にとっては、可愛らしい年下の子ども達の名前や好きなことなど知ることが出来て、嬉しい式だったようです。改めまして…これから、よろしくお願い致します。

さて、入園式に積み木を飾る事になった経緯に関して少しお話致しますね。

 

錦ヶ丘保育園では、保育の柱のひとつとして「童具」を取り入れてます。この「童具」は、赤ちゃん向けの童具から積み木、モザイク、かずの木など木を素材にした様々なアイテムがあります。

保育士は、童具の研修に参加し、童具の勉強に取り組んでいます。研修に参加できる人数は限られるため、職員同士で教え合うことも。その中で学んだことを、保育の中に活かしています。

自由に遊んでいるだけのように見える童具にも、実はさまざまなねらいがあり、童具同士を組み合わせたりひとつの童具からさまざまな遊び方をしたりと活用の幅も広いです。

 

今回は、そんな童具の中から積み木とモザイク(様々な色と形がある薄い木製アイテム)を使って飾り付けを行いました。飾り付けをしてくれたのは、さくら組(5歳児)ともも組(4歳児)の、我こそは!と手を挙げた有志たち。

「入園式に来る新しいお友達に、積み木で作ったものを見せたいんだ。何を作ろうかな?」と聞くと、各々考え込んで経ち…。

「決めた!高い塔を作る!」と5歳児。

5歳児達は、保育士と一度円筒を積み上げたり、卒園したお兄さんお姉さんが高い円筒を積み上げている姿を見たりした経験から、去年から高い塔作りに熱中しているのです。その高さは、いつの間にやら天井に届くほど…。入園式に沢山の人が来ると知っているので、得意なものを見せたかったようです。

積み上げては、遠くから見て「まだ高い方がいいよ」「崩れたらどうする?」「後ろに隠れて、ばーって出たら驚くかもよ」と子ども同士話し合っていました。去年から、誕生会や発表会、運動会など、保育士が見守ったり整理したりしつつ、内容について話し合いを行ってきました。その経験から、自然と話し合う事が増えてきているようです。

5歳児は今までの経験や発達の関係から、構造を理解し、数や量、形のことを理解しており、保育士の手助けがなくてもスイスイ作れてしまいます。

そのような5歳児の姿を見て、4歳児は「お家をつくる」「お城を作りたい」と意見が出ました。年齢的にも、一緒に協力して作る楽しさよりも、自分の好きなものを作る楽しさを味わいたい気持ちがあった様子。自分なりに、どう置こうか考え、時折崩れると「あー崩れた」と呟いて、どこに置けば安定するのか探っていました。

完成すると、大変満足気にしていました。後から、参加しなかった子供達も見に来て、しげしげ眺めていました。

 

今までは外部に花束を注文していた入園式で、積み木を飾るのは初の試みでしたが、いかがだったでしょうか。大人から見ると歪な積み方もありましたが、在園児にとっては、入園式をより身近に感じ、新入園児さんを祝う気持ちのきっかけになる取り組みだったように思います。積み木を積んだ子ども達の、「新入園児さんに見せてあげたい!」という気持ちが、少しでも伝わっていると嬉しいです。

錦ヶ丘の保育は、今回の童具の積み木のように、大人目線の評価で決めるものではなく、子どもの考えていること思っていることに目線を向けて、展開しています。もちろん、子ども任せにするわけではなく、保育士が子どものつぶやきや目線に気付いたり環境構成を整えたり、状況に応じて選択肢を作ったりと、適宜、保育士同士も話し合い学び合いながら日々過ごしています。運動会や発表会といった行事でも、当時の結果ではなく、それまでの過程を大切にしています。

今年も、ポートフォリオやブログを通じて、保育の過程こそ保護者の皆様にお届けしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします!

 

主任:櫻田

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