お知らせ

2022.01.13

ブログ

硬筆の時間(年長さくら組)

毎年、年長クラスは12月から講師を招き【硬筆の時間】がスタートします。今年度は、毎週月曜日に10人ずつ、30分交代で行なっています。普段の遊びや活動とは違って、少し静かでちょっぴり背筋を伸ばしてピシッとなる時間。子ども達も、その雰囲気を味わいながら意欲的に参加できています。

 

硬筆をスタートするにあたって、子ども達には、筆箱・鉛筆(キャップ付き)2本・消しゴム・鉛筆削り・下敷きを一人ひとりに用意。やはり、『自分の物』って嬉しいですよね。触りたい!使ってみたい!という気持ちが強くなって、硬筆に集中できなくなる子もいるかもしれないと予想し、事前に【用具】に慣れることから始めました。

更に、硬筆の時間の過ごし方(態度や姿勢)を説明し、どのようにすればよいかを考えてもらい、

1.椅子に正しい姿勢で座る。

2.硬筆の先生の話を聞く。

3.硬筆の時間はおしゃべりをしない。

この3つを子ども達と約束しました。

 

初回から数えて、3回の硬筆が終了しました。回を重ねるごとに子ども達も慣れ、上記の約束を十分に意識しながら取り組めているのを感じます。硬筆に取り組む姿を見守っていて気付いたことがいくつかあります。

○字を書く時の姿勢。

机と顔(目)の距離が近い子。書いた字が見えないという訳ではなく、正しく書けているか…という確認から自然と字を書く手元に視線が近くなっている様でした。その都度、背筋を伸ばして書くよう声をかけました。

○“マス”の中に字を書く。

普段は、白い紙に自由な大きさで書いていた子ども達にとっては、マスの中に収めて書くというのは少し難しいようでした。バランスをとりやすいよう点線で十字が引いてあったのですが、その線がある事でマスの区切りが分かりずらく戸惑ってしまう子もいました。しかし、1度体験することでしっかりと経験になっていたようです。次の時間には、全員がマスの中に収めて書くことが出来ていました。

○先生の話を聞きながら、活動に取り組む。

ひらがなの説明を聞いて、先生の『はい、プリントに書いてください。』で書く。『はい、では次の字を言います。』で顔をあげて話を聞く。先生の言葉1つ1つをしっかりと聞いていないと、【今、何をするのか】ということが分からなくなってしまいます。後ろから、子ども達を見ていると姿勢や顔の向きで『あ、ちゃんと先生の話が聞けてるな』『あれ、違うことしてる』『聞いてないな…』というのが手に取るように分かりました。

 

普段の遊びや活動では、私自身も気付けていない子どもの姿だったので、またこれからの硬筆の時間やその他の活動の中で、必要に応じて声かけや援助をしていきたいと思いました。

 

この硬筆の時間は、<文字への関心を高める・文字を書く楽しさを知る>ということが1番の目的です。しかし、それだけでなくこの時間を通して、少しでも学校授業のような雰囲気を感じながら、前に立つ人の話に集中する・話を理解して活動に取り組む・姿勢を保つなどを、子ども達の中で意識して取り組んでもらいたいです。

私自身、保育の中で子ども達に見せるための字を書くことが日々あります。文字の【とめ・はね・はらい】を意識しながら、丁寧なひらがなを子ども達に示せるよう気をつけていこうと思います。

文責:中江

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください