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2021.05.19

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子ども達の話し合い~運動会について~

さくら組(5歳児)では4月の中旬頃から、『運動会でどんな競技をしたいか』『クラス全員でするのか、やりたい人だけでするのか…』などを、子ども達と話し合ってきました。

20人も居れば、それだけの意見があちこちで脱線し、収拾するのも予想以上に大変。出来る限り、子ども達の意見が主体となるよう話し合いは進めています。話し合いを繰り返す中で、子ども達の運動会への期待や思いが溢れる時間となっています。

 

リレー、バイクレースの順番決めでは、走る番号(1番がいい)にこだわる子や、『○○ちゃんと一緒がいい』など、それぞれの一方的な意見や思いが次から次へ。そのままにしておくと、話し合いの方向が変わってくるので、タイミングを見計らって声をかけます。

『○○ちゃんは、そうしたいんだね』

『どうしたらいいだろうね~』

『勝つための順番ってどうしたらいいかな?それぞれの好きな順番でいいかな?』

など、子どもの意見を受け止めながらも、話し合いの意図を伝えたり、ちょっとしたアドバイスを入れます。

 

すると、数人の子が

『じゃあさ…』『そしたらさ…』『こうすればどう?』などの言葉を。

その言葉で、周りの子ども達も少し自分の考えを方向転換したり、少しずつ自分の意見に折り合いをつけていきます。そのタイミングで、私が子ども達の意見を整理することで、話し合いはまとまっていきます。

 

しかし、この様に話し合いが進められるのは時々。大体の話し合いは、途中ケンカ腰の言い合いや自己主張の叫び…。まだまだ、子ども達には『周りの意見に耳を傾ける』という姿勢はありません。

 

今はそれでいいんです。それが、今の子ども達の育ち(成長)だから。

 

まずは、自分が『何がしたいのか』『どうしたいのか』を話し合いの場で周りに伝える。そして、大人の力を借りながら、自己主張の気持ちに折り合いをつけたり、周りの子に自分の気持ちを少し尊重したりしてもらいながら、『やりたいことを決めていく』。どんなに話し合いが揉めても、最終的に決まれば子ども達も納得の態度を示してくれます。そして、自分達で決めた内容や順番はしっかりと覚えており、意欲的に取り組んでくれます。

 

【話し合いの様子】

リレーの順番ひとつにしても、大人が全部決めるのではなく子どもたちと「勝つにはどうしたらいいか?」「どんな順番で走るのとみんなにとっていいのか?」考えるきっかけを作っています。

運動会本番まであと少し。子ども一人ひとりが、意欲と期待を持って取り組めるよう、話し合いの場をより多く設け、子どもの『やりたい』『こうしたい』の意見を取り入れ運動会へ反映できるよう、努めていきたいと思います。

ちなみに、今は『応援グッズを作ろう!』と話し合い、試行錯誤中です。

(文責:中江)

 

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