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2021.05.14

ブログ

人との関わりを通して〜うめ組(1歳児)〜

進級、入園して一ヶ月がたちました。自分の好きな遊びを決めて活動できたり、今までは各々で遊ぶことが多かった子どもたちから、友達を意識して遊ぶ姿が見られるようになってきました。私が感じる子どもたちの日々の生活の中での成長をお伝えしていきます。

エピソード1:「貸して」

園庭に出ると真っ先に三輪車に向かっていく男の子たち。その中で、少しスタートダッシュが遅れてしまったGくん。友達が使っている黄色い三輪車を使いたい!との気持ちから「貸して、貸して」とちょうだいの手をして伝えています。

でも、友達も使いたい…どうするのかな?と様子を見ているとGくんは諦めきれず何度もお願いをしていました。「Gくん、お友達まだ使いたいみたい」と言うと気持ちが抑えきれず涙。抱き寄せてGくんの気持ちを受容するとその後、砂場遊びへと切り替えていきました。お気に入りの三輪車を自分だけの物にしたい!という気持ちの現れから中々諦めきれませんでしたが、切り替えて違う遊びを選択できたことに成長を感じます。気持ちを受け止めるやりとりを通して、ルール(順番)への意識が身についていきます。

エピソード2「、、、どうぞ」

絵本が大好きなうめ組の子どもたち。絵本を出すと読んで〜と保育者の膝にちょこんと座ります。その中で、友達が持っていた絵本を読みたい!という気持ちからKくんが友達の絵本を取ってしまいました。友達は悲しくて涙。

Kくん、まだお友達が見てたんだ。どうぞ!してきてくれる?」と伝えると自分も読みたかった気持ちを抑えて、友達に絵本を返すことができました。

1歳という年齢で自分の気持ちを抑え、相手のことを思いやることができたことに成長を感じ嬉しく思いました。「ありがとう、お友達喜んでいるよ」と伝えるとハグを求めてきてくれ、Kくんも喜んでいました。

 

エピソード3

たんぽぽ組(0歳児)から進級した子どもたちは、友達のことを意識して行動する姿をよく見かけます。うめ組の友達が三輪車に乗っていると後ろに乗ったり、後ろから押してあげたり、ボールを蹴っていると友達も近くに寄り一緒にボールでパスをする姿も見られ、友達と一緒にを意識して遊ぶようになってきました。

また、新入園児の友達の名前と顔も覚え、指をさし名前を呼んでくれます。頭をヨシヨシしたり、顔を覗き込んで微笑んだりしてくれることで、不安だった園生活で涙していた子どもたちが笑顔を見せてくれるようになりました。新入園児の子どもたちも、うめ組の友達の顔を認識し指をさしたり、時折子ども同士でお話をすることが増えてきました。安心できる場所へと変わってきたことに私たちも嬉しく思います。

思い通りにしたい!という想いが強い年齢であるため、玩具の取り合いなどで、自分の気持ちをうまく言葉で伝えることができず、トラブルも起こります。その都度、「◯◯したかったんだね」と子どもの気持ちを受容しながら、友達も痛い思いをしたことを伝えていきます。

気持ちをぶつけあうことは、人との関わり方を知るための大切な経験です。また、言葉で伝えられない分、大人が代弁していくことで分かってもらえている安心感を得られます。保育者から見守られている中で自分を表現することができるよう、うめ組の子どもたちが日々、安心した環境の中で過ごせるよう努めていきます。

 

 

 

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