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2020.05.30

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主任だより 避難訓練

先日、避難訓練がありました。

保育園では、月に1回避難訓練を行っています。今月の担当は、給食室の栄養士でした。

前日まで「子どもに何を伝えたらいいでしょうか…」と非常に緊張した面持ちでした。

実は、栄養士が避難訓練の担当をするのは初めてだったのです。今年度は、給食室と子ども達の距離をより近く!ということで、給食室見学を取り入れたり栄養士が給食を一緒に食べたりと、栄養士自身が能動的に工夫していますが、大勢の子どもの目の前に立って話すことは緊張する出来事だったようでした。

(目の前に立つ栄養士をじっと見て、話を聞く子ども達。)

 

前年度まで、避難訓練は1年間の担当クラスが決まっており毎月同じクラスの職員が計画を立てていました。

 

子ども達は、ベルが鳴ったら集まる。放送を聞いて、避難する。火事だったら口を隠して、地震だったら頭を守る。といった動きは体にしみついています。

毎月行っている効果は十分に出ています。しかし、職員にとっても子どもにとっても更に効果的な避難訓練が出来ないだろうかという思いがありました。

そのように思うきっかけとなったのは、前年度参加した吉野地域の施設が集まる研修会でした。鹿児島湾直下型地震や桜島の大爆発、南海トラフ地震などのことについて知る機会でした。※市や県のホームページに、ハザードマップ等の情報が載っていますのでぜひ検索してみてください。

 

来て欲しくはないけれど、いつかは必ず来る災害…。過去の震災で、小学校の避難が上手く行われずあまりにも悲しい結果となったことがありました。

職員が的確に動き子ども達を守れるかどうか左右する要素のひとつが、日々の避難訓練の積み重ねだと思います。

 

そういった経緯があり、今年度の避難訓練は4点新たに方法を変えたり加えたりしました。

①毎月違う職員が担当する。

担当を交代制にすることで、職員全員が災害を想定し計画を立てる機会を持てます。

 

②お隣の認定こども園錦ヶ丘と合同の訓練日を設ける。

実際に災害が発生した時のことを考えると、近隣の施設との協力は不可欠だと思われます。

今年度は、地震を想定して二園の子ども達をどう避難させるか検討中です。

 

③計画は規模なども詳細に考える。

前年度までは、火事・地震・台風の避難訓練を計画していました。3パターンのテンプレートが出来ており、それを繰り返す形の避難訓練でした。

今年度からは、担当となった職員が「どの程度の規模(火災の規模、地震の震度など)か」までを考えて計画することにしました。

規模の大きさによってクラス内外の危険箇所も変わってきます。そこまで想定し対応できるよう、訓練を重ねる予定です。

 

④職員会議で振り返りを必ず行う。

担当から見て気付いた点、クラスの職員が気づいた点それぞれ報告しあう時間を必ず入れるようにしました。

PDCAサイクルという言葉がありますが、避難訓練もこれに当てはめて行います。

 

 

今回の避難訓練は、給食室からの出火を想定した避難訓練でした。小規模の火災で、初期消火で火が収まる想定です。

「火事です」の放送を聞いて、口を抑えながら避難する子ども達。火災の場合は迅速な避難を行うため、室内にいた子ども達は裸足のまま集まります。

0歳児の手伝いに向かう職員、人数確認を行う職員、トイレなどに残ったままになっている子どもがいないか確認する職員、初期消火の手伝いのため消火器を持って給食室に向かう職員…と役割分担もスムーズでした。

 

本日職員会議を予定しているため、そこで職員みんなで振り返りを行う予定です。

現時点で出ている気付きは、・大人の人数も把握する ・延焼を防ぐため、ドアは閉める。電気は消す。 というものがありました。

慌てていると、忘れがちな二点です。子どもの安全を第一に迅速な避難を心掛けつつ、上記の点も意識できるように避難時のクラス内の役割分担を更に明確にしたいと思います。 櫻田

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