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2025.11.06

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さくら組(5歳児)フェスティバル見どころ

令和7年度のフェスティバルが近づいてきました

日々の活動では、子ども達が「知りたい」「やってみたい」と感じたことを、思いのままに表現して取り組んでいます。その中で、子ども達が気付いたこと、発見したことなどが次の活動へと繋がり、遊びを通してより学びを深めてきました。

今回のフェスティバルでは、さくら組の子ども達が童具や絵の具、プレゼント作りなど、継続的な活動を通して学んできた作品を保育室いっぱいに掲示します!保護者の皆様には、これまでの子どもの作品を見ながら一緒に成長を感じたり、活動内容から園の魅力に気付いたりしていただければと思っています。

見どころ① 素材

さくら組では、主に誕生日プレゼント作りの活動で様々な素材に触れてきました。

活動する中で「ダンボールに色をどうやって付けよう?」「のりとテープどっちが良いかな?」などの疑問もありましたが、進めていくうちに「クレヨンより絵の具の方がはやく塗れるんだ」「のりで貼ったらすぐ外れちゃうな~」と素材の性質に気付くことが出来てきました。

素材の特徴を知ることで、子ども達の想像力はさらに高まり、表現する力が身に付いてきていることを私自身強く実感しています。

 


見どころ② 家づくり

毎月、ほるぷキッズパークの伊佐太郎さんにお越しいただき、「迷路」「船」「家」などをテーマに活動を行なっています。
活動は園中の積み木を全て集め、今までに使ったことのない量で行ないます。積み木が大好きなこども達は夢中になって積み重ね、テーマに沿って想像しながら作っていきます。

太郎さんにも助言をもらいながら、友達と「こう並べたら崩れないんじゃない?」「一緒にもっと高く作ろうよ」など、試行錯誤する姿もみられました。

その中でもトラブルは繰り返し起こりますが、子どもにとっては大切な時間であり、成長に繋がる経験の一つです。相手の思いを尊重し、自分の気持ちも伝え、子ども同士で話し合いを行いながら解決していきます。

積み木が壊れると涙を流していた子どもたちが、今では

「修理だー!!!」と前向きに頑張る姿が見られるようになりました。

また、崩れないように試行錯誤してバランスを考えた積み方も意識できるようになっています。集中しながら慎重に積み、できたときの子どもたちの表情は自信に満ち溢れていました。

「今まで太郎さんが教えてくれた中で、さらに何か作りたいものある?」と話し合いを行うと、「もう一回みんなで家を作りたい」という意見が出てきました。

それから話は広がり、「じゃあ家の横には何があるかな?」と問いかけたところ、「駐車場もあるよね」「庭も、木もある」「木の中には生き物もいるよね」と想像を膨らませる子ども達。

生き物は童具で作ることが難しいという子ども達の意見も踏まえ、様々な素材(廃材)を使って作ることになりました。

 

保育者から「設計図を作ったらお父さんお母さんもっと分かりやすいと思うけど、みんなはどう思う?」と提案すると、子ども達は大賛成!みんなで設計図も作り上げました。設計図があることで見通しが立ち、製作にスムーズに取り掛かることが出来ています。

フェスティバルでは話し合いから決定した「家」と「庭」を作ります!

積み木やモザイク、廃材などを使って、家や庭にあるものをイメージを膨らませながら表現しています。是非お子様と「何を作ったの?」「どこを作ったの?」の会話をしながら観覧をお楽しみください。

見どころ③ 絵の具

始めの頃はマンダラ(色彩鮮やかな絵図をしているもの)に色鉛筆で塗り絵をしていた子ども達。

丁寧に塗ることを初めて意識して取り組み、みるみるうちに塗り方が上達していきました。左右対称の配色や、好きな色を使った配色などこだわるようになってきました。

色鉛筆でのマンダラに没頭する様子から、次のステップとして絵の具で塗る活動を取り入れました。絵の具を使用した理由は、プレゼント作りでの絵の具の体験から色が変化する不思議な感覚や面白さを感じ、絵の具への興味も高まっていたからです。

活動1 マンダラを塗ってみよう

絵の具を塗ってみると「思っていた色と違った」「紫色作りたいけど組み合わせがわからない」と納得いかない子ども達。しかし、子ども同士の発見を伝え合ったり、色水遊びを通して色の学びが深まったりしたことから、絵の具の組み合わせを工夫できるようになりました。色水遊びを経て色はうまく作れるようになったのですが、隣同士の色が混ざりあってしまいます。

みんなが想像する綺麗なマンダラの色にはなりませんでした。

活動2 クレヨンで模様を描いてみよう

活動1後に話し合いをしました。「どうしたら、隣同士の色が混ざらないかな?」と問いかけると、以前はじき絵の活動を通して、クレヨンは絵の具を弾くことを思い出した子ども達。

「マンダラの線をクレヨンで書いてみたら、弾いて混ざらないかも!」

とナイスアイデアを出してくれました。活動の学びが活かされた瞬間です。

実際にやってみると、クレヨンが絵の具を弾きましたが、思っていたより隣同士の色が混ざってしまうことに気付きました。

活動3 壁を作って色を塗ろう

活動の学びが活かされましたが、実践してみるとやはり隣の色と混ざり合って困っていた子ども達。

「どうしたら色が混ざり合わないかな?」と子ども達に問いかけたところ、

「クレヨン弾くのになんでだろう」「どうすればいいかわからない」と意見が停滞していましたが、1人が「紙粘土とか紐で壁を作ったら良いんじゃない?」と言ってくれました。

こども達は「なるほど!」と目を丸くして、その意見に賛成!早速取り掛かります。

ここでも、活動の学びが活かされる瞬間がありました。

「ノリよりボンドの方がくっつくかな?」と意見してくれました。子ども達の意見を取り入れながら活動することで、同じテーマでも集中力が向上していきます。

実際、壁をつくることで色の混ざりもなく、一つひとつの模様がはっきりとしていて、理想とするマンダラを作ることができました。

紙粘土は、乾かした後にボロボロ取れてしまっていたので「もう、紐がいいと思う~」と性質を理解したうえでの意見で紐へ。

紐を使ったマンダラ製作は何回も行い、最終的には立体的な箱を使用しました。

「紙(平面)だと1回で終わるのに箱(立体)になるとたくさんしないと終わらない」と平面と立体の違いも感じられました。

フェスティバルでは、これまで思い通りにいかなかったマンダラの作品も一緒に展示しています。始めの頃と比較してみると大きな成長を感じることができると思います。「色の組み合わせ方」「綺麗な塗り方」など、違いを見つけながら見ていただくと、さらに感動を味わえます。一人ひとりの個性溢れる作品を是非ご覧ください!

当日は、お子様と一緒に他クラスの展示も是非見ていただければと思います。年齢の違うクラスの作品を見ることで「前はこんなことしてたな〜」「こんなこともできるようになったんだ」と子どもの成長を実感しながら楽しんでいただけると幸いです。

さくら組「家づくり」&「個性溢れるマンダラ」への来場を心よりお待ちしております!

文責:徳田

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