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2025.02.03
ブログ
自然から育まれるもの【きく組 3歳児】

錦ヶ丘プラス+の園庭は、ビオトープにいる生き物や様々な草花を観察しながら季節を感じられることが特徴でもあります。
昨今、道路の開拓・都市化により自然に触れることが少なくなってきました。
保育所保育指針には、「自然に触れた遊びを経験することで、自然の美しさ、大きさ、命の尊さを感じる心や、不思議に思ったことを探求する力を育んでいくことができることから、幼児期から心動かされる沢山の体験が大切となる」ことが示されています。
自然物は、何かに見立てたり、嗅覚・視覚・味覚・触覚・聴覚など五感を使って感じとったりするなど、自分なりの表現を広げる大切な素材となります。枯れた葉っぱでも、ビリビリ破いてふりかけに見立てたり、ビオトープにいるカエルの成長を見守ったりと、何気ない風景が子どもたちにとって、とても輝かしく見えることが分かります。
そこで、自然が大好きな子どもたちと行ってきた自然活動の様子(クッキング)についてお伝えします。
よもぎご飯〜春〜
新茶の時期に新茶ご飯を食べ、美味しかったと満足気な子どもたちの姿から、園庭にあるよもぎでよもぎご飯が作れることを子どもたちに伝えてみました。
「食べたい!」
「どうやって作るの?」(探究心)
子どもたちの目は輝いていました。
早速、よもぎ探しへ!よもぎの特徴である、葉の裏が白いことや匂いを実際に視覚・嗅覚を通して感じていきました。(自然の美しさ、不思議さ)
「これは、葉っぱが白くないから違うね」
子ども達はよもぎの特徴を意識しながら探して見つけた時には、友達によもぎのある場所を教えてあげたり見つけられた嬉しさを伝えたりしていました。
よもぎご飯クッキングでは、できあがるまでの時間も、炊飯器の側から離れず興味津々な子ども達でした。
しそふりかけ・しそジェノベーゼ〜夏〜
園にあるしそを採って登園した子どたちがいました。「興味を持ったしそで何かクッキングできないか?」給食でもよくでる”しそふりかけ”や”しそジェノベーゼ”を作ることにしました。
「しそどこにあったの?」
採っていた子どもたちに教えてもらうと、しその匂いを嗅いだり、見比べたりと自ら特徴を捉えながら収穫していました。よもぎご飯で培った”五感を使って感じる”経験から得られた知識が身についています。
クッキングの時はふりかけやジェノベーゼが完成するまでも、
「いい匂い〜」
「早く食べたいな」
「しそが小さくなった!!」
「なんか匂いがさっきと違う」
など沢山の気づきを言葉で表現していました。
自然物のクッキングを通して、草花を踏まないように走ったり、他の草花にも興味を持ったりする姿もみられるようになってきました。(生命尊重)
より、自然への興味・関心を深め、子どもたちのやってみたい!を引き出したり、時には大人がやってみよう!と興味をひく活動を考えていけたらと思います。今後も子どもたちの自然遊びから広がる豊かな感性を大切にしていきたいです。
文責 関
参考文献:保育所保育指針 厚生労働省