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2023.12.19

ブログ

子ども達の気付きって面白い!【もも組4歳児】

もも組では、1年を通した季節の植物や物を見て心が動いた瞬間を思うがままに描く”デッサン”の活動を取り入れ、季節への興味・関心を高めています。

4月は「こいのぼり」6月は「あじさい」をテーマに実物を見て描いてきました。

普段描いた事のない絵だと、自分の中でイメージすることが難しく中々手が進まない子どもたちもいました。それでも、じっくり観察し、心のつぶやきを言葉にしながら一つひとつ特徴を捉え様々な素材で表現を楽しんでいます。

デッサンを通して得た子ども達の気付きや豊かな感性についてお伝えします。

こいのぼり

自分の中にあるこいのぼりのイメージと実際に泳いでいるこいのぼりを重ね合わせると、難しかったようです。しかし、

こいのぼりはどんな形?

どんな色?

大きさは?

数は何匹いる?

このように問いかけたことで、子ども達がこいのぼりの特徴に気づきじっくり観察して描くことができました。

「こいのぼりってこんな模様なんだ」

「目が大きかったよね」

友達と目で見た情報を共有しながら、一人ひとりが気づいたことを紙いっぱいに表現し、個性あふれるこいのぼりが描けました。

あじさい

「花の真ん中に小さな花がある!!」

「葉っぱがおおき~い」

花の形や色も観察し、

「すこし色が違うね」

との気づきから、薄く・濃く描けるよう水と絵の具の量の調節をする等工夫をしたり、花瓶に水が入っている事にも気づき表現したりと様々な姿がありました。

「ここに気づいたか!」私たちも子ども達の発見に驚かせながら、一人ひとりの表現の仕方に心躍らされました。

クリスマスツリー

4月から比べると、自分の中でイメージを広げたお絵描きができるようになってきています。

今回の活動では”描く”だけではなく、実際に”触れる”中で様々な素材で表現することをねらいとしました。

「なんかトゲトゲしている!!」

「この飾り描こう!」

 

絵の具

「こんな感じかな~?」

「飾りがキラキラしているの難しかったから黄色の点々つけてみた」

色鉛筆

「葉っぱがいっぱいトゲトゲしていたからとんがってるよ」

ツリーだけではなくさらにイメージ豊かに”雪”や”サンタ”の絵も描いていました。

折り紙

ツリーは緑!と私たち大人の価値観で決めつけず、赤色での表現する等、子ども一人ひとりの感性を大切にしていきました。

「葉っぱは緑で…黄色の飾りがある!」

「クリスマスのツリーを書いてから折り紙で貼ったよ」

 

実際に近くで見て、触れてみることでより細かな特徴に気づき、視覚・触覚から得たたくさんの情報を基に自由に伸び伸び描いています。

1年を通して、どうしたら自分の思い描く(イメージした)表現ができるか?考えながら取り組むことができるようになりました。

 

子どもに育みたい資質・能力にある「思考力、判断力、表現力等の基礎」では、”感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする”と示されています。

同じものを見ていても表現の仕方はそれぞれです。私たち大人がその物への固定概念を無くし、子どもの自由な表現をしっかり受け止め、共感しながら次の自己表現へと繋げていきたいと思います。  文責:関

参考文献 幼保連携認定こども園教育・保育要領 解説

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