お知らせ
2022.01.18
ブログ
見立て遊びの広がり(ゆり組・2歳児クラス)
最近は子どもたちの中で友達という存在が大きくなり、「一緒に遊ぼう」と遊びに誘ったり、手を繋いだりして遊ぶことが増えてきました。
また、12月に入ってから「見立て遊び」や「ごっこ遊び」に夢中になっています。その中で友達と言葉のやりとりを楽しんだり、見立てたものを使って遊んだりとイメージを膨らませながら、友達と思いを共有して遊ぶ楽しさを味わっているように感じます。
(ケーキに見立てて友達の誕生日をお祝いする様子)
?見立て遊びとは
コップを見てジュースが入っているように飲んだ振りをしたり、積木を持って電車やバスのように走らせたりと実際にないものを、あたかもあるもののように見立てて遊ぶことです。子ども達の生活の中で経験したことが強く反映されます。
(積み木で作った枠をお風呂に見立ててみんなで入った様子)
(ケーキに見立てろうそくを吹き消す様子)
?ごっこ遊びとは
おままごとやお店屋さんなど何かになりきって遊ぶ再現遊びのひとつで「見たて遊び」の延長にある遊びといわれています。
見立て遊びのイメージの中に「設定」が生まれ、その設定に基づき「おかあさん」や「運転手」などになりきって遊ぶのです。
(もちつきごっこを楽しむ様子)
「いらっしゃいませ」
お隣のこども園へ遊びに行ったときのことです。
砂場で料理を作っていると、木の家を発見したこども達。
すぐさま入り、お店屋さんごっこがスタートしました。
大きな鍋でカレーを作る「料理長」と皿を並べる「お店屋さん」、その他に机に座る「お客さん」や外から買いに来る「お客さん」まで、子ども達の中で自然に役になりきって遊んでいました。
言葉は少ないものの、みんなでイメージを共有し、自分の中でなりきって遊ぶ子ども達の表情がとても楽しそうだったので、思わず「こんにちは~」とお客さんのようにお店の中へ。
すると「いらっしゃいませ!」と元気な声が返ってきました。
お店では定員さんがすぐさま登場。
「なにが食べたいですか?」と聞かれ、
「カレーが食べたいです」と答えると
「はい!分かりました」と言ってすぐさま料理長の下へ行き、
その後すぐに私へカレーを届けてくれました。
きっと、「カレー屋さん」としてごっこ遊びを楽しんだ子、「なにかのお店屋さん」として楽しんだ子、「砂をご飯に見立てて作る」ことを楽しんだ子、とそれぞれ楽しみ方は違うと思います。
しかし、1つの家の中で友達と「見立て」「ごっこ」遊びをする楽しさや、友達と同じ設定の中で役になりきる楽しさなど味わうことができたのではないかと感じます。
見立て・ごっこあそびを通して友達とのやりとりが増え、友達と遊ぶ楽しさを味わっている子ども達。
自分がやりたいことと友達がやりたいことが違い、トラブルになることももちろんありますが、保育者が気持ちを受け止めることで、再び遊び始めています。
今後も子ども達の見立て・ごっこ遊びの広がりを見守り、一緒に楽しんでいきたいと思います。
文責:田中