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2021.07.31

ブログ

さくら組 手作りの木とお家(5歳児クラス)

先日、【手作りの木とお家】の活動前の話し合いの様子をブログでお伝えしました。その話し合いを元に7月15日に創作活動に取り組みました。活動開始は、事前に話し合いをしていたにもかかわらず、意見の食い違いや単独行動が目立つ子ども達。話し合いのデザインマップを見せながら、大人(保育士)のアドバイスや介入で、どうにか軌道修正し、みんなで1つの木とお家を作り上げることができました。

 

【木の創作活動の様子】

まず、子ども達が決めたのは

『段ボールを丸めて(筒状)にしたものを重ねて、高さのある木を作る』

でした。これは1人の子がアイディアとして出してくれ、みんなが賛同。しかし、作り始めると問題が…。

それは、段ボールが固くて丸める事が少々困難であるこということ。すると、丸めるのではなく段ボールに付いてる“折り目”を利用して三角状の筒にした数人の子ども達。それを見て『なるほど!』と感じた他の子も同じように作り始めました。

しかし、そこで更に問題が…。アイディアを出してくれた子が、その作り方に納得出来ず口論に。

『丸って決めたのになんで三角にするの!』

『だって、丸作るの難しいもん…』

『でもさぁ!!』

 

しばらく様子を見守りましたが、解決しそうになかったため、大人が介入。口論の原因を明確にし、話を整理。

すると、子ども達も少しずつ相手の意見を聞く耳を持ち始め、

『じゃあ、三角と丸を繋げるのはどう?』

折り合いをつけられる様な意見を言ってくれる子が出てきて、それがきっかけとなり話し合いは解決。

 

そこから、木が出来上がるまでは、あっ!という間でした。葉っぱを作る人・木の枝を園庭で集める人など、自然と作業分担して、作り上げていました。

 

⬇️完成した木

※色画用紙にシワをつけ、破って葉っぱに見立てたのは、大人が少しアイディアを出しました。

 

【お家の創作活動の様子】

話し合いの中で出た『YouTubeで作り方を見てみる』ということからスタート。しかし、作り方が難しく子ども達はイメージ出来ず。これは、私の活動の進め方の反省でもありますが、【設計図】を前もって子ども達と作るべきだったことに気づきました。

しばらく、取りかかれずみんなで考えました。そこで、私から少しアイディアを出しました。

『牛乳パックを段ボールに貼り付けたら、壁みたいに立つよ!それを、繋げていったらどうかな?』

と、作りながら説明。すると、子ども達の中に何かイメージが浮かんだようで

『先生、それいいかも!』

『沢山繋げたら、みんなが入れるくらいの大きさになるね!』

みんなで手分けして作業開始!お家作りの子ども達は、お互いに声をかけあう姿が多くありました。

『ここ、持ってて!』

『こっちにも、ガムテープちょうだい!』

そして、お互いのアイディアを誉める

『あ、それいいね!』

『いい感じ!』

などの言葉も多く聞こえてきました。

 

途中、家とは関係ない自由製作を始める子もいました。話し合いのデザインマップを取り出し、再度何を作っていくかを一緒に確認することで、活動に戻ることができていました。

 

⬇️これは、玄関のドア

 

⬇️このスペースはお風呂

 

⬇️完成したお家で記念撮影

 

子ども達が考えた今回の創作活動は、協同性(共に力を合わせて行動すること)が必要な活動でした。担任としても、就学を意識する上で、子ども達の中に育みたいことの一つでもあります。まだまだ、大人の介入や声かけが必要ではあります。しかし、ちょっとした大人の援助とアドバイスがきっかけで、友達と協力して作り上げていく力=協同性が子ども達の中に、少しずつ育まれていることを知る事が出来ました。

 

そして、この木とお家を使った遊びは現在進行形で続いています。遊ぶなかで、更に必要なものを作ったり、取り入れたりしながら発展しています。

⬇️【現在の様子】

8月中旬くらいまでこの活動を継続し、子ども達の意見を取り入れながら、遊びが展開・発展していけるよう、私自身の援助や環境構成等も、十分に工夫して取り組んでいきたいと思います。

(文責:中江)

 

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