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2019.11.21
ブログ
うめ組 見立て・つもり遊び
今回のブログでは、うめ組で少し前から見られる姿や遊びをご紹介します。
ブロックや積み木などのおもちゃを出すと、はめ込んだり、積んだりして遊ぶ姿の他に「もしもし〜」と電話をする遊びが始まります。
“あるモノ“を“何か別のモノ“に見立てる、
『見立て・つもり遊び』です。
この遊びは身近にいる大人の動きや仕草、言葉などを真似することから始まります。
「もしもし〜パパ?」「おしごといってくるね」「しゃしんとりま〜す」など、日常生活の中での会話や仕草の真似事(模倣)を楽しんでいます。
ではこのような『見立て・つもり遊び』をする意味は何でしょうか?
子どもたちはこの遊びをすることによって、観察力、記憶力、表現力を学んでいます。
日頃の大人の言動・行動を観察して、思い出しては再現しているのです。
先程は“電話“を例に挙げましたが、その他に積み木やブロックを車や電車に見立てて走らせたり、絵本の読み聞かせをする保育士の真似をしたり、囲いを作って温泉に見立てたり、
自分や赤ちゃん(弟妹)が普段からしてもらっていることをお人形にしてあげるなどの姿も見られます。
子どもたちはこのように自分以外の人がしていることにも興味を持ち、実は細かいところまでよく観察しています。
“自分もやってみよう!やってみたい!”という気持ちが生まれ、大人や友達がしていることを記憶して再現して表現しています。
見立て・つもり遊びを経験してごっこ遊びへとステップアップしていくのですが、今のこの遊びで大切にしたいのは、子どもの表現力に共感をして受け止めることです。
電話遊びを通して対話が生まれ、対話を通して言葉のやりとりがあり、言葉を知る手段になります。
又、絵本の読み聞かせの真似事をしていると、自然と友達が集まってきて、他者との交流(人と人との繋がり)が生まれます。
人形のお世話を通して、自身が愛情を感じていることの自己確認にもなるでしょう。
何気ない生活の中での私たち大人の言動・行動は子どもたちにとっては新鮮なものばかりで真似したくなることも多いでしょう。
だからこそ、1つ1つの言動・行動を丁寧に、気持ちを込めて触れ合っていきたいな〜と思っています。
是非ご家庭でも、大人自身が自分の生活の再現としてご飯やお風呂など生活のワンシーンをお子さんと楽しんでみて下さい♩