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2025.02.27
ブログ
さくら組 高さ比べゲーム

制服が届いたり小学校体験があったりと小学生になる準備が進み、就学を楽しみにしている子ども達🏫そんな姿をみて嬉しくもあり、寂しさも感じています…😢残りの園生活子ども達が全力で楽しみ、小学校へ安心して進級できるようサポートしていきたいと思います💪
今回は就学に向けて12月から取り組んでいる『高さ比べゲーム』についてお伝えします。
高さ比べゲームって…?
3分でどのチームが高く積み木を積むことができたか競うシンプルなゲームです。
しかし、このゲームで勝つためには他者と意見を交わし協力しなければなりません!5歳児の発達段階では、異なる意見を受け入れる力や友だちと共通の目的に向かって協力して取り組む力が身につく時期で、今まさにさくら組の子ども達はこの力を身につけようとしている段階です。
作戦会議
「積み木をジェンガみたいに置いていったらいいんじゃない」
「倒れないように壁をつくろうよ」
自分のイメージを具体的に伝えようと、手を積み木に見立る方法でイメージを共有していました!
一方で…
自分の思いが強く友達の意見を中々受け入れることできないことも…そんなチームには、保育者が輪に入り子どもに意見を問いかけたり個別で聞き代弁したりし、互いの意見の違いのに気づき聞き入れる事ができるようにしました。
徐々に主張だけになっていた子も相手が話し始めると顔を見て話しを聞いたり「どうかな?」と問いかけたりするようになりました。
ゲームスタート‼
声を掛け合いながら「私、下支えるね!」「○○くん、積み上げていって!僕運ぶ!」と役割分担をし協力‼︎
5歳児になると自分たちで役割を決め協力して取り組むことができるようになります。
『積み上げている途中で崩れたぁ。一番に高く積み上げられなかった…』
という悔しい気持ちから手が進まない姿がありました。そこで私たちは「悔しいね。まだ時間あるから、大丈夫だよ!どんな風に積み上げていこうか?」と声を掛けました。少しずつ気持ちを立て直し、積み木を手に取り再開。焦りから積み方が安定せず、再び崩れてしまうことがありましたが、繰り返す中で「大丈夫だよ!時間ある頑張ろ!」と子ども同士で励まし合う姿が見られるようになりました🥹
つまずきや負けの経験から「次勝つためには?」と熟考する子ども達は、他のチームの積み方を観察👀
「積木を横に置くと高さが出ないから、縦に置いていこう」
「下は三段くらい積み木を横にして土台をしっかりさせて、四段目からは縦に積み上げていこう!」 と積み木(直方体)の形に注目していました‼
一番高いのは、どれかな?
チーム内で意見を交換して工夫・協力し、どんどん高くなっていく積み木に「これは勝てるかも!」と勝利に期待を膨らます子どもたち🌟終了の合図が聞こえ「そこのチームが高い。ここと同じくらいかも」と指差し👀
子どもたちが目視で一番高いと思ったものから、椅子や大人の背で高さを比較しました。
「○○さんの目くらいの高さだ~」「椅子12個分と積木一個分くらいだね」「あと一つ積み木を置いたら勝てたのに」
空間認知能力が発達している5歳児は、空間にあるもので大きさを把握することが出来ます。
就学を見据え数字に関心をもてるよう、活動4回目からメジャーを使い数字で高さを測ることにしました。「114㎝と118㎝は、11は一緒。4と8では8の方が高い!」と正確に高さを比べることができ、数の理解や数字の便利さに気付いていました!
振り返り
高さを比べた後は、チームで勝つためにどんな工夫をしたのかをみんなに伝える時間をつくり、「そんな作戦があったんだ!なるほど!」と他のチームの作戦を知り自分たちの考えを広げていました。ゲーム終了後の自由時間では、自分達で高さ比べを始め振り返りでの作戦を実践していました!
高さ比べゲーム
終わった後の子どもたちは、「楽しかった!」「またやりたい!」と達成感に溢れていました🔥また自由遊びの時間に積み木を出して”次勝つにはどうしたら良いのか”を、自ら試行錯誤する姿が見られています👀 この特訓が次の高さ比べゲームでどのように生かされているのかとても楽しみです😊
12月から高さ比べゲームを始め、友達に自分の考えを伝える・意見を聞き入れる・役割を決めて協力するなどのたくさんの社会性が育まれていました。この力が小学校になった時に新しい仲間との良い関わりや困難なことに乗り越える力に繋がっていくのではないかと思います。🌸文責:中峯