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2023.03.08
ブログ
ハサミでチョキン!してみたよ
今年度も残りあと二か月を切りました。友達同士のおしゃべりも増えて、「一緒にしよ!」と誘いあって遊ぶようになり、ぐんぐんとお兄さん、お姉さんになっているゆり組の子ども達です。大人がすることにも興味津々でハサミを使って作業している所を見ると、使いたい!切りたい!という表情でこちらを見てきます。そこで、初めてみんなでハサミを使ってみました。
「これ何か知ってる?」とハサミを見せて声をかけると、全員大きな声で「はさみー!!」とワクワクが抑えられない様子でした。
使う前に、
・使わない時は、必ずカバーをつける。
・椅子に座って使う。
・刃先はお友達(人)に向けない。
と安全で正しいハサミの扱い方を伝えると、子ども達の口から「お友達に向けると血がでるよね。」「痛いよね。」と切れる=怪我をすることをしっかりと理解した上での発言が相次ぎました。ハサミを扱うときのルールを知り、ハサミは危険な時もあるということに気付くことで「相手を思いやる」という社会性が育まれていくのだなと頼もしさを感じた瞬間でした。
今回は刃をチョキンと1回閉じるだけで切り落とせる「1回切り」にチャレンジしました。
様々な色の画用紙を2センチほどの太さにカットして用意。好きな色のものを自分で持って、チョキンとハサミを動かしていきました。大きく切る子、細かく切る子、切られた画用紙には性格が現れているようでした。真剣な表情でハサミを動かし、それぞれに紙が切れる感覚を味わいます。いったん切れる感覚を掴むと楽しくなり、「まだ切るー!!」と次々と用意した画用紙に手を伸ばしていました。
なかにはハサミを持って指を開くことが難しかったり、一度ハサミを机の上に置くと持ち方が分からなくなったりする子もいました。利き手と逆の手に持ったりして「出来なーい」と嘆いたり…。「ご飯食べるおててにハサミを持つんだよ」と声をかけたり、大人が紙を伸ばしてまっすぐに持ち、「ここを切ってごらん」と切りやすい状況を作ったりしてみると、チョキンと切れた瞬間にぱぁっと表情が明るくなっていました。出来ないと言いつつも、途中でやめる子は一人もおらず、このような経験を通して出来ないことが出来るようになる根気強さが身についていくのだなと感じました。
幼児期は、指先を上手に使う力(巧緻性こうちせい)がもっとも発達する時期です。好きなだけ手や指先を使って達成感が生まれたら、自信を持って取り組むという次の成長に繋がっていくと思います。これから先の先に、2回切り、連続切り、曲線切りとはさみを上手に使いこなせるようになっていく子ども達を見られる日が楽しみです。文責:上岡