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2021.04.24

ブログ

うめ組 自我の芽生え

 

「新しい環境に慣れ、安心して過ごす」

  新しい環境への不安から朝は涙を流すことが多かった、4月から新しく仲間入りした子ども達。

不安な気持ちを受容したり、11の関わりをもつようにすることで少しずつ大人から離れ、身近なものに興味を持ったり、探索活動を楽しんだりと笑顔で過ごせる時間が増えてきました。

 

 

昨年から在籍している子ども達は、朝の集まりで名前を呼ばれたら返事をしたり、園庭に出る際に自分で靴を取りに行ったりと、頼もしい存在です。また、自我が芽生え始め「自分でしたい!」「イヤ!」と主張する姿が見られるようになってきました。

 

 

自我とは

「自分を意識し、自己主張し、自分にこだわる心の動き」

そして「他者の自我とぶつかりながら、折り合いをつけていく力」でもあります。

 

今までだいすきな大人と一心同体だったのが、自分とは違う人という関係で捉えられてくること。

すなわち、違いが見えてくるからこそ子どもは自分が主体になり、他者とぶつかり合いを体験するのです。

 

大人の言っていることはわからないではないけれど、いまは大人の言いなりに行動したくない という自分が育ってきたのです。

(参考文献:育ちの理解と指導計画 今井和子監修)

 

 

靴を自分で履きたい、自分でスプーンを持って給食たべたい、着替えたくないなど「イヤ!」の理由はさまざま。大人からの提案を拒否し、「ひとりで」「じぶんで」という主張を始めます。時には激しく泣くこともあります。

 

気持ちを汲み取って言葉を添えたり、「したくなったら教えてね」と待ってあげたり、選択肢を与えたりすることで気持ちの切り替えをしやすくしています。

 

「帽子いや!」「靴いや!」

先日のエピソードをひとつ。

園庭に出ようとすると、帽子を被ることも靴を履くことも嫌だったようで、廊下を歩いていました。

「嫌なのね〜」と気持ちを受け止め、様子を見ていると数分後に前後左右逆ではありましたが、自分で帽子と靴を履いていました。

更に数分後、前後左右なことに自ら気付き、「して!」と私に手を伸ばしてきたので、そのタイミングで私もお手伝いをしました。

靴の履き心地も良くなり、その後も元気に遊んでいました。

 

今後も、自分の思いを「相手に受け止めてもらえた」「理解されている」という信頼感を大切に、寄り添っていきたいです。

 

文責:市来

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