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2020.09.04

ブログ

文字を書く、書きたい、伝えたい。

先月、もも組(4歳児)の子ども達が、私が誕生日を迎えたことを知り、メッセージが書かれた絵をプレゼントしてくれました。カラフルな絵と、たどたどしい文字で書かれたメッセージからは、『誕生日を祝福したい』という気持ちが伝わったと同時に、子ども達が相手へ伝えたい思いを、少しずつ文字を使って、表現できるようになりつつあるという、成長を実感する出来事でした。

 

もも組の子ども達は、6月くらいから文字への関心が芽生え始めました。きっかけは、絵本館で見つけた【ひともじ】 絵本の内容は題名の通り、体をつかって平仮名を表現する!という魅力的なもの。子ども達は、すぐに興味をもち『ぼくたちもやってみたい』と、絵本を見ながら真似て遊ぶようになりました。

 

体でひらがなを楽しんだ子ども達。丁度その頃、七夕が近づいていて『自分で願い事かきたい!』という思いが芽生え、文字遊びから、実際に文字を書く活動へ繋がります。

今では、クラスにはポストが置かれ、お互いに手紙を書き合い、郵便ごっこへと活動が発展しています。

 

遊びの中での、子どものちょっとした芽生えを担任が気付き、《文字への関心》が十分に経験できるような環境を、用意したからこその活動の展開へとつながったと感じます。この担任の気付きと対応は、子ども一人一人の文字への関心や経験の度合いを把握し、子どもの姿を正確に捉えて、子どもが必要感をもって、主体的に文字遊びの活動に親しむために、大切な援助です。

 

体で表す!という、誰にでも無理なく文字へ親しめる遊びから、少しずつ段階を踏んだ活動展開が、子ども達の『文字を書いてみたい!』『文字を使って気持ちを伝えたい』という学びの意欲を高めているのだと思います。まさに、私へのメッセージ付きの絵も、子ども達の文字遊びの学びの形だと思います。

私も子どもたちへ手紙で感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 

今は、自分で文字を書く経験を、楽しんでいる子どもたち。いつしか、友達と協同しながら、文字を用いて遊ぶ力へとつながり、それは小学校以降の学習への関心や、日常生活での活用へとつながっていくことでしょう。

(文責:中江)

 

 

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