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2025.09.06
ブログ
ゆり組クッキング

ゆり組で育てたナスとピーマンを使ってピザ作りに挑戦しました。
今回、【自分たちで育てた野菜を調理する楽しさを味わい、食への関心を高める】をねらいとし、クッキングを進めました。子ども達がよく知っているメニューだったので、どの子も意欲的に参加していました。
クッキングを行う前に、自分達で育てた野菜の形、断面を実際に見てもらう機会を設けました。近くでピーマンの種や茄子の断面を見れたことで「これ知ってるよ!」「食べてみたい」など感じたことを周りに伝える姿がありました。
野菜を育てた様子は
https://tonohara.org/nishikigaokaplus/info/article_37863.html
にて少し紹介していますので、ぜひご覧ください。
野菜を切ってみよう!
初めて包丁を持つ子も多く、最初は少しドキドキした表情を浮かべていました。保育者が手を添えて「こうやって持つんだよ」と伝えて一緒にすることで、安心して取り組むことができました。中には手の動きがスムーズで、スッと野菜を切ることができる子もいれば、力が入りすぎてなかなか刃が進まず「うーん」と苦戦しながら時間をかけて切る子もいました。
ザクっと野菜が切れた時に見せた「できた!」という笑顔はとても誇らしげでした。私達保育者は、子ども達の「自分でやってみたい」という気持ちを大切にし、繰り返し成功体験を積み重ねて「できる!」という自己有能感や自信へと繋げていけるように働きかけています。
園でクッキングを行う際には安全の配慮を行っています。例えば、子ども用の包丁や滑りにくいまな板を使い、隣の子とぶつからないよう十分なスペースを確保するなどの、道具や環境の工夫です。また、保育者が手を添えてサポートすることで安心して取り組めるようにしています。
ピザを盛り付けよう!
次は盛り付けです。切ったナスやピーマンを丁寧に並べる子もいれば、ウインナーを手に取り「もっとのせたい!」という子もいて、個性豊かなピザが完成!
盛り付けの時に、自然とピーマンやナスを持ち野菜の感触を楽しんだり、匂いを嗅いだりしながら、食材への興味を深めることができていました。
保育者や友達に「ここに置きたい」「これ大きいね」と伝えて友達と一緒に盛り付けをして、自然と協力する気持ちが芽生えていました。完成したピザを給食室へ運ぶときには「みて!作ったよ!」と会う大人に伝え、自分達で作った喜びを表現していました。
ピザを食べよう
そしておやつの時間、焼きあがったピザが登場すると、「美味しそう!」と指をさして大喜び!自分達で育てた野菜を切り、盛り付けたからこそ特別な思いがあり、苦手だったナスやピーマンを一口でも食べようと挑戦していました。もちろん、「おかわり!」と笑顔で何度も食べる子も多く、子ども達の喜びが伝わってきました。
今回の活動を通して、子どもたちはピザを作るだけでなく、五感を使いながら感じていました。野菜の色や形を「見る」、切る音を「聞く」、ザラザラやツルツルとした手触りを「感じる」、調理前の青々しい香りを「嗅ぐ」、そして最後には「味わう」。ひとつの体験の中で、これほど豊かに五感を刺激できる機会はなかなかありません。
保育者の視点から
今回のクッキングでは、野菜を切ったり盛り付けたりと子ども達自身で行いました。最後までクッキングに参加して、友達と順番や野菜を分け合う等の相手を思いやる心が育まれていたように感じます。挑戦する姿やできた!という達成感を強く感じられる貴重な機会でした。また、友達の姿を見て「自分もやってみたい」と思う気持ちが芽生えたり、苦手な野菜を食べてみようと挑戦する姿が見られたりと、仲間との関わりの中で育まれる姿を感じました。今後も保育者として、子ども達一人ひとりの小さな挑戦を丁寧に受け止め、自信へと繋げていきたいと思います。
お家でできる食育のご紹介
🌟包丁を使わなくても、レタスをちぎる、きゅうりを手で割るなどの簡単な作業から始めるのがおすすめです。
🌟盛り付けを自由に任せると「自分で作った!」という気持ちから、食べる意欲に繋がります。
🌟苦手な野菜は「一口チャレンジ」を合言葉に、少量から取り入れてみましょう。
🌟完成した料理を写真に撮ったり、特別な「いただきます」をしてみたりするのも、子ども達にとって楽しい思い出になります。
ご家庭や園での経験が、子ども達が「食べるって楽しい!」と感じる時間がもっと増えていくことを願っています。 文責:池田