お知らせ

2019.07.27

ブログ

うめ組 友達との出会い

うめ組(1歳児)の子どもたち、入園してから3ヶ月が経ちました。進級当初は泣いて自分の気持ちを表現していた子どもたちも、今では発語が見られ、自分の気持ちを言葉で表現したり、怒ったり泣いたり表情豊かに過ごす姿が見られます。

先日土曜日に9名の子どもたちと絵本館に出かけました。最初は好きな絵本を読むことを楽しんでいましたが、十分絵本を楽しんだ頃に床のカーペットを動かし、ビオトープが見える窓を出したところ、面白い様子が見られました。

最初に窓を見つけた女の子です。穴をじーっと見つめ、「カブトムシがいるよ‼︎」と、保育士に一生懸命伝えてくれます。この子にはきっと素敵なカブトムシが見えたのでしょう、その思いを保育士に伝えようとしてくれることがとても嬉しいです!女の子の話を聞いていた男の子が近づいてきました。女の子の魅力的な言葉に興味津々です。

窓の中を覗いてみたい男の子ですが、屈んだ先に女の子の頭があり、ごつんと頭をぶつけてしまいました。うめぐみの子どもたちはまだボディーイメージが完全ではないため、優しく触ったつもりが思った以上に強くぶつかってしまい、友達が泣いてしまったり、走って行った先に友達がいて、止まれずにぶつかったりと、思わぬ出来事が多々あります。

ボディーイメージとは、自分の体がどのような格好をしているのか頭の中でイメージできる力です。うめぐみの子どもたちは今まさに集団の中で体をいっぱい動かして遊びながらボディーイメージをつかんでいるところでしょう。

話は戻りますが、窓のなかが見たい男の子と女の子、この後しばらくお互いに頭突きをしてぶつかり合い。そんな時、保育士は怪我にならない範囲で見守ります。ケンカも貴重な学びです。1歳児クラス、一人遊びが多いですが、その中でもそれぞれ思いがあり、この絵本が欲しい‼︎、私が遊んでいる空間に入ってこないで‼︎と、それぞれの思いが上手くいかない時にぶつかり合いがあります。保育士はお互いの思いを共感し、受け止めますが、あなたが悪いというような賞罰をつける事は決してしません。あくまで保育士は一人一人の思いを受け止めて丁寧に仲立ちをする存在です。

先ほどの男の子と女の子はぶつかり合いましたが、先ほど経験から、今度は上手に友達と距離感をとって窓を見ることができました!

周りに様々な人がいることに気づき、徐々に他の友達と関わりを持って遊ぶようになる今の時期、家庭で愛情いっぱいに育まれた大切な子どもたちが、初めての集団生活で出会った保育士に、思いを受け止めてもらったり、思いを共感してもらったりという、受容的、応答的な関わりの中で、欲求を満たし、安定感を持ちました。これからは友達の存在に気付き、友達の真似をしたり保育士に仲立ちをしてもらいながら他の子どもとの関わりを増やしていきます。

保育所保育指針にもあります、『幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿』を意識しながら保育を行なっている毎日です。

今回は人間関係について詳しくお伝えしました。来月からはまこと先生と遊ぼうの時間が始まり、社会性について保育士が学び、子ども達が体を動かして思い切り楽しむ活動が始まります。子どもたちの益々の成長をイメージしながら保育士も保育の質を向上させられるよう学んでいる毎日です!

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください