お知らせ
2023.08.05
ブログ
ゆり組(2歳児)夏野菜スタンプ
先月に引き続き、園で栽培している夏野菜を用いた製作活動についてご紹介します。
今回は園舎入り口に緑のカーテンとして植えているゴーヤが実ったので、収穫するところからスタート。
ゴーヤの味や形状を踏まえた上で、どのように保育の中で取り入れるかまずは保育者同士で話し合いました。その結果今回は食べるより、製作活動に使用しました。
今回の製作活動のねらいはこちら!
・ゴーヤの形や感触を知ったり、独特の風味を五感で感じたりする。
・絵の具を付けて自由にスタンプ遊びを楽しむ。
まず初めにゴーヤを手に取り、質感や香りを確かめます。
「ぶつぶつしてる…」
「おもしろい」
子ども達一人ひとりリアクションが異なり、言葉に出す子どももいれば、無言で感触を味わう子どももいて、それぞれ表現の仕方が自由で素敵な反応でした。
次に断面を見せる為に、包丁で真っ二つに切りました。
『切るよ〜3、2、1、ぱっかーん!!』
保育者の掛け声に目をまん丸くさせ、「うわぁぁあ〜」と歓声が溢れ出るではありませんか。
ゴツゴツした表面とのギャップに、子ども達なりに予想と違った断面に驚いている様子でした。
今回食べる予定は入れていませんでしたが、一人の子どもが「食べるの?」と言ってきたので、急遽味見程度に薄くスライスして、試食をしてみる事に。
すると6名の子どもが自ら希望して食べられました!
「美味しいけど苦い…」
「美味しくない…」
「いちごみたい!」
なんとも2歳児らしい、率直なコメントが出ました。
今回はこの野菜をクッキングで使うのではなく、製作活動で使う事を伝えたところ、みんな驚いた表情!
絵の具のスタンプの見本は子ども達のリアクションを大事にしたいと考え、敢えて見せず製作をスタートしました。
机に白い画用紙と赤、青、黄、緑の4色の絵の具とゴーヤとクラスで栽培しているピーマンも加えて置いておきました。
『野菜に絵の具を付けてペッタンしてね〜』と保育者が声を掛けると、初めは慎重な面持ちをしながらもゴーヤを手に取り、紙にペタペタペタ…
スタンプした模様をが出てくると、子ども達の表情も一気に明るくなり「おもしろい!」「見てみて〜!」「たくさんできた!」
あっという間に白い画用紙が色鮮やかに彩られ、素敵な作品に仕上がっていきました。
中には野菜スタンプをしていると絵の具が筆のように伸びる性質に気付き、そのままダイナミックに塗り広げたり、手の平に付いた絵の具を手形のように塗っている子ども達の姿も見られました。
どれも全て、その子ども自身がひらめいた素敵な瞬間だと捉え『素敵!おもしろいね!』と声を掛けると照れ臭そうにする姿が印象的でした。
今回の子ども達の作品はクラスに掲示しております。お時間がある時に、お子様と一緒にご覧下さい!
文責:鈴木