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2019.05.11

ブログ

主任、櫻田です。先週末、「組織管理能力向上 実践マネジメント講座」を受けてきました。

主任としてスタートして一ヶ月、新学期らしく慌ただしいクラスに入って見たり全体を把握しようと努めたり、主任業務をこなしたりと、私自身もバタバタとしながら過ごしていました。良い主任になるにはどうしたらいいだろう?と考えつつも、とにかく日々穏やかに笑顔で過ごすようにしよう!と決めるので精いっぱい…。今回の研修で、主任としての在り方について考えるヒントを得られたらと思っていました。

結論としては、予想以上の収穫を得ることができました!机上の空論にならないよう、気を付けたいところではありますが…。研修を受けて色々な感想が浮かぶ中、まず一番に思ったのは「何十年後も、時代に合わせて変化していける、職員同士で良い保育って何だろうと話し合い協力し合い、学びと実践・振り返りを行える園でありたい」という事でした。

 

そのように思ったタイミングからすぐの先日、「改正子ども・子育て支援法」が成立し、幼児教育・保育の無償化が決定しました。改正法は今年の10月から。また、低所得世帯の学生を対象に大学など高等教育機関の無償化を図る新法も成立しました。こちらは、令和2年4月からスタートの予定です。

ここ数年の間に、子どもに関する国の方針がようやく表立って変化しています。法律が変わり社会が変化し、幼稚園・保育園から大学等までの現場だけが、変わらないまま停滞している訳にはいきませんね。

聞いた話によると、今は明治維新以来の教育改革なのだとか。「昔からこうしてたから…」「○○の方がなんか良いと思うから…(特に根拠はなし…)」と立ち止まることなく学んでいきたいものです。もちろん、昔からの経験の積み重ねによる学びや直感も頼りになる道具のひとつとして、じっくり考えながら大切にしていくつもりです!

 

それにしても、これだけ変化していく中で、今までの日本での教育観がガラリと変わると不安になりますよね…。じゃあ、一体どんな教育がいいの?と聞いて回りたくなってしまいます。その答えは、本やニュース・研修から情報を集めたり話し合ったり実践したり振り返ったり…としていくのが一番なわけですが…そんな中で大変面白く分かりやすいインタビュー記事を見つけましたので、ご紹介します。

これからの教育キーワードは「没頭力」汐見稔幸・高濱正伸対談

https://resemom.jp/article/2018/01/31/42598.html

 

「“没頭力”です。外遊びでも何でもいい。“やらされ”ではなく、まわりの声が聞こえないくらい何かに没頭した経験があることってすごく重要なんですよ。」(記事より引用)

「異年齢での交流は、子どもの脳をすごく刺激します。」(記事より引用)

「幼児期の学びというものが、その人の一生の能力の基礎になっていくということがわかってきた。

その延長で考えると、カリキュラムをがんじがらめに作って、そこに当てはめていく教育ではだめなんですね。幼児の方が、教育の本質を示してくれているんです。」(記事より引用)

 

「ただ、理論がないと途中で行き詰まるんです。だから、そこに必要なのが指導者です。僕も、自分の主体性を大切にしてもらったのは良かった。だけど、“やるんだったらこうしてごらん”とか、“理屈はこれで勉強しなさい”と、本でも渡してくれる人がいたら…」(記事より引用)

保育指針改定の内容を読み解くと、この記事とも通じるものがあります。

 

今日のブログはもうひとつ話題があります。

先日、保育園の散歩中に起きた痛ましい事故のニュースがありました。このニュースを受けて、まずは園長主任リーダー達で、改めて散歩コースの見直しや危険個所のチェックを行わなくてはならないという話題が上がりました。交通量が多く、道によっては大変狭い場所もある吉野ですから、今までも職員側もかなり気を付けて散歩を行っていましたが…より細かく危険予測をしていく必要があるという結論に。職員全員で話し合う日を作ります。

昨日、9時ごろ地震がありました。幸い、保育園は揺れなかったのですが警報が鳴ったため保育士の誘導の下、園庭に避難し、余震を警戒してその後は園庭でおやつを食べるなど集まったまましばらく過ごしました。これは、月に一回様々な避難訓練をしているからこそ、職員も子どもも動揺せずにできたことだと思っています。

散歩も同じで、職員が入念な危険予測・シュミレーションを行うこと、子どもと一緒に考えて気を付けていくことも大事かと思います。

散歩の中では貴重な経験がたくさんあります。昨年は、近くの郵便局に入らせて頂き子ども達は「赤くて四角い物」が「ポスト」で「お手紙を届けるのに必要」であり、「お手紙は車やバイクで運ぶ」ということを知り、大興奮していました。裏道の野草から、季節や色、香りを知りました。赤信号は止まれである、と知りました。

子ども達のために、散歩は続けていきたいと思っています。その為に、今後も職員側がしっかり考えていきます。

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