お知らせ
2022.06.11
ブログ
もも組(4歳児クラス)〜中鶴さんと遊ぼう〜
錦ヶ丘保育園では、年間行事の一つに「中鶴さんと遊ぼう」という活動があります。外部講師で作業療法士の中鶴真人さんと一緒に、各クラスの発達に合わせた運動遊びを計画実施しています。もも組に進級し、新入園児にとっては初めての活動、今回は5月に行った3回の活動について子ども達の様子と共にお伝えします。
◉活動のねらい
〜室内で自由に遊ぶ中で自発性や積極性を引き出す〜
◉使用した道具
机、カラーマット、椅子、ラダー
普段室内で身近にある道具を使い、子ども達が興味を持ちそうな遊び場として組んでいきます。今まで中鶴さんの活動に参加してきた子ども達は道具が設置され、「どうぞ」と声が掛かると興味を持って遊び出します。初めは遠巻きに見ていた新入園児もだんだん面白そうだなと感じ接近していきました。
様々な道具の組み方によって凹凸を足裏で感じ、高さ・昇り降り・くぐる・渡るといった動きが遊びの中で引き出され、無理なく楽しく身体を動かすことができます。
↑マットから出ている2本の道具がラダーです。
普段使いの机や椅子が、子ども達の好きそうな遊びに変化していき、目を輝かし道具に向かっていました。
大人側のねらいもいくつかあります。
【大人側のねらい】
◎友達の存在を意識する
敢えて複雑に道具を組み合わせることで子ども達は我先にと集まり、接近し体が重なる事もあります。
◎場所や物の共有ができる
「僕が座ってた」「痛い」と言い合いが生まれることもありますが、自分の意思をしっかり持ち、言葉で伝え合うことができるようになっていきます。物の数によっては、思い通りにいかない時の言葉の伝え合いや気持ちの切り替えも必要になり、遊ぶ中で学んでいきます。
◎空間認知能力を高める
椅子の脚がむき出しになり、組み方によっては危ないと感じます。しかし、「危ない」と感じる=視覚的に危ないものが見えることで、危険予知が育まれます。担任2人含め、常に遊び場の傍には大人が見守り、安全を確保しています。
3回の活動を通して、自ら好きな道具や遊びに向かっていくという自発性や積極性が引き出され、接近・共有する場の中で子ども達は1時間近く集中力が持続しました。休憩や水分補給を行い、活動にもメリハリをつけていきながら、子ども達が大好きな活動の一つになっています。
今後も、夕方や雨天時にも身体を動かす遊びとして、取り組んでいきたいと思います。 文責:大迫