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2021.09.15

ブログ

夏の感触遊び~寒天と氷~(5歳児年長)

先月、寒天と氷作りの準備の様子を紹介し、【遊びの様子は次回!】としたままブログの投稿が遅くなってしまい、お待たせしました。

感触遊びの時間は1時間以上!寒天と氷の感触を味わうのはもちろんのこと、色の混ざり具合なども楽しみました。時間が経つにつれて【ごっこ遊び】も展開され、子ども達が今までの遊びを元にどんどん展開して遊び込む時間となりました。

 

【固さと触り心地の違いに気づく】

 寒天は、2種類の固さを作りました。固さの違いを感じるために、子ども達もゆっくりと丁寧に撫でたり、指を弾ませてみたり。

『あ、こっちの方がちゃんと固くなってる』

『ツルっとしてるね!』

『プルンプルン!してない!?』

『寒天って、ツルツルしていて気持ちがいいねぇ』

触りながら、子ども達の気づきの会話が止まりません。

 

 

【色と層に気づく】

 1つの寒天は3色を重ねて作ってみました。きれいに色が分かれて層になっていることに気づいた子ども達。今度は色と色の境目をそっと剥がしてみることに。

『そ~っとそ~っとするとね、剥がれて別々に出来たよ』

『あ、ほんとだ!オレンジと赤剥がせた!』

『えぇぇぇーー!なんでだ~!なんで剝がせるんだろう』

楽しい不思議に興奮する子ども達。

 

【氷の冷たさと固さ~氷を割るには~】

 次は、氷も加え遊びを続行。まず、容器から氷を取り出すにはどうする??机に容器を軽く叩きつけ取り出そうとする子。容器全体を手の平で覆って、手の熱で少し溶かして取り出そうとする子。『どうすればいい?』って聞いてくる子はいなったです。それぞれの試行錯誤で取り出していました。

『うわぁぁぁ!冷たすぎる~~』

『ずっと持ってると、手がジンジンして痛くなる~』

氷のあまりの冷たさにみんな悶絶。でも顔は満面の笑み。

氷は、色や中に入れる物を自分で考えデザインしました。

『見て見て。青と赤を重ねたらちゃんと紫になってた!』
『ビー玉もちゃんと中で固まってる』

『外の光で見ると、キラキラして見える』

自分だけのデザイン氷の美しさを楽しみ、お互いに共感し合っていました。

 

中に凍らせたビーズやビー玉を取り出したくて、指でその周りこすったり、机や床に氷を当てて割ろうとしたりするけどなかなか取れそうになかったので、準備していた道具を子ども達の目の前に取り出します。

子 『あ、それを使って叩けばいいんだんね』

保 『使い方、気をつけてね。乱暴に使うとケガするよ』

子 『うん。分かってる!ゆっくりすればいいでしょう?』

トンカチとドライバーを安全に使いこなし、無事に氷を割る事に成功。

【遊びの中で自然と生まれる協同性】

 氷を割る作業の中で、お互いに協力し合う子ども達。

『ちょっと、氷が滑るからもってくれない?』

『うん。いいよ』

『あ、いい感じ!あとちょっとで割れそう』

『割れた?これ使う?』

『あ、貸して!手伝って!』

【色の混ざり合いとごっこ遊びを楽しむ】

寒天の形を崩したり、氷を割っていく中で色の混ざり合いを楽しみます。

『緑と赤混ぜてもきれいだね!』

『全部の色混ぜても、色がきれいなままだね』

『少し、紫っぽく見えない?』

そこへ、卵のパックやプリンカップを投入。すぐに、遊びの中に取り入れる子ども達。1つ道具が加わる事で遊びも展開。次第にゼリーやアイスに見立て、アイスクリーム屋さんのごっこ遊びへ展開。氷をスプーンで削るように細かく砕き“かき氷”の様にしている子もいました。

『ここはアイスクリーム屋さん。何がいいですか?』

『はい!ゼリーが完成しましたよ~』

『これとこれ、全部混ぜてみよう』

今回の感触遊び。それぞれの素材の持っている感触の違いに気づきながら遊びを楽しんでほしい・子ども達なりの遊びの試行錯誤を深めたい!と思い計画しました。子ども達、沢山の気づきや発見があったと思います。『どうすればいい?』という考える場面もいくつかありました。自分たちで試行錯誤し、協力し合い、存分に遊び込めていた子ども達。遊びに満足できるとその後の片付けも率先して取り組み、気持ちよく活動を終えることができました。

デザイン氷のアート

(文責:中江)

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