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2021.09.04

ブログ

「感染予防と備え」両方から考える

連日、COVID-19(新型コロナウイルス、以下コロナと略)の話題がつきませんね。
先日、コロナ病棟最前線で勤務する関東の看護師と会話し、予防と備え両方からの対策を個人レベルでも考えているか再考する機会をもらいました。

今回は「コロナで入院治療が必要となった場合の備え」について書きました。会話をまとめた、大まかな内容ですし全てではありませんが少しでも皆さまの参考になれば幸いです。

コロナ陽性とわかったら?
身体的・心理的・社会的状況にもよりますが、無症状でも自宅療養やホテル療養となります。そして、つらい症状が出ている場合は、緊急入院・治療が必要となります。
地域や入院施設によっても流れは若干違います。鹿児島市のホームページにも「新型コロナウィルス感染症と診断された方へ」という項目がありますので、まずはこちらも参考にしてください。

いざ入院先が決まったら。
コロナでの入院が決まると、保健所や病院側から電話があり現在の熱や症状について聴いてくれたり、入院に必要な用具を教えてくれたりします。対象が子供の場合も、話が出来れば話をするそうです。

費用は?
治療費はかかりませんが、入院生活に必要な用具はほぼ自分らで準備しなくてはいけません。着替えや洗面用具などをもし新たに購入する場合は全額自己負担です。生活上でおむつが必要な場合も同様です。
病院のベッドの利用料は公的な保険の対象外で請求額全額が自己負担になります。希望して入った個室の部屋代は自己負担です。コロナで入院できるベットも数に限りがあるので、希望が通らない事が多いようです。
入院の交通費は、病院までの入院経路を指定される事が多いので自己負担は無いことが多いです。(自分では行かない方が安全です。)退院時は自分で帰宅となりますので、自己負担となります。
その他、入院費用については一度調べておかれることをお勧めします。

入院・療養生活の実際
コロナと一般入院との違いは「本当に!思っている以上に自由な行動ができないこと!」だそうです。
病医療スタッフも同様で、必ず防護服を着て部屋に入りますから「お待たせしてしまい申し訳ない。」思う日々だそうです。
欲しいものがあっても、自分では売店や自動販売機にいけません。スタッフが代わりに買いに行くにも、本来の業務ではなく直ぐには難しいので普段から少し備えておきましょう。

[一般的な入院グッズと合わせて、直ぐあると良いもの]
・ミネラルウォーター(せめて初日分だけでも。喉が渇いた時に直ぐ飲める。)
・経口補液飲料や、日持ちするゼリーなど
高熱が続くと、食欲が落ちます。点滴補液もしますが、何か口に入れたい時に有ると良いそうです。
・使い捨ての箸やスプーン、ストロー数本(ベットアップは出来ますが、立ち上がって動けない時に持っていると便利)
・下着の着替え (汗をかくので少し多めに)
・スリッパ(部屋で履きます。退院時に捨てられるもので十分。)


[患者さんが忘れて困っていた物]
・充電器
入院した患者さん達が忘れて一番困った物が、携帯の充電器だそうです。
部屋のつくりによってコンセントの位置も様々なので、ケーブルは長めがおすすめだそうです。
・入れ歯、補聴器、コンタクトや眼鏡などのケース
・今飲んでいる内服薬、常用薬、サプリメント
・日用品
パジャマやタオル、リネン類、ちょっとしたアメニティーは施設によって指定があったりレンタルもできたりしますが、使い慣れたものの方が良い人は、持って行った方がストレスは少ないと思います。
シャンプー、リンス、ボディソープ、歯磨きセット、スキンケア用品、生理用品(ストレスで生理になる人もいる)、ヘアブラシや電気カミソリなど整容道具、、、
・現金
必要な分だけ持っていきましょう(大金は持っていかない。貴重品は少なめに。)

[入院手続きを円滑にするために]
・緊急連絡先、保証人等を考えておく
緊急連絡先とは、基本的に何か自分にあった時に1番に連絡する人(して欲しい人)のことです。出来れば2つ以上の連絡先を準備しておきましょう。名前、住所、電話番号が分かると入院手続きがスムーズにできます。
日本では患者さん自身が治療の意思を決定出来ない状況にある時、例えば命に関わる事で延命するかしないかも、家族に確認しながら行う事が多いです。ですから、前もってお願いして伝え置くと相手側の心構えにもなり、協力が得やすいかもしれません。
・保険証
・印鑑(サインでも大丈夫です。)
・既往歴(過去の病歴や手術歴など)を書いたメモ
・家族歴(1〜3親等ぐらい)を書いたメモ
・入院までの経過 (過去2週間くらいの行動、症状が出始めたのはいつか、陽性とわかったのはいつか、今の症状、どのように病院に来院したかなど、)

症状がある時に答えるのもつらい、、、そんな時はひとまずメモを渡してもいいのです。(患者さんが子供の場合や話が出来ない状況にある時は、保護者の方などにお聞きします。)

[心の準備]
身体の回復が一番です。が、心まで塞ぎ込まない事も大切です。部屋にいてもできるリラクゼーションや気分転換の習慣があれば、入院療養中もやめずに続けましょう。

コロナに限らず、病気の時はお互い様です!
家族だけでなく、職場の仲間、周りの方とも協力し合っていけるといいです。


看護師 大木

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