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2024.06.03

ブログ

さくら組 生き物のお世話

昨年度から生き物に興味を深めていた子ども達。さくら組になった子ども達と生き物の関わりをお伝えします。【去年の子ども達→みんな大好きのはら園!(もも組4歳児) やりたい!の延長線上Part1(もも組4歳児)

4月中旬、さくら組の園児が築山でカナヘビを見つけました。捕まえて虫かごに入れて観察すると「バッタとか食べるかな?」と今までの経験をもとに考察していました。

「カナヘビのたべもの、しらべたい!」

子ども達は図鑑で、担任がインターネットを使いながらカナヘビの食べ物を調べました。

・自分の体より小さい虫

・コウロギなどの昆虫や蜘蛛

・水

という情報をもとに、子ども達は蜘蛛を見つけてカナヘビに与え、捕食場面を見ることができました!

するとカナヘビを捕まえた園児から「飼いたい!」と声が上がり、さくら組で飼育を始めました。これから、カナヘビの体調を気にして自分たちでカナヘビの部屋を掃除したり、食べ物を探してあげたりする経験を通して、命の尊さに気付き大切にするきっかけになれたらと思いました。

環境づくり

子どもたちとカナヘビの生態や生育環境を調べ虫かごの環境を作りをし、さくら組でカナヘビを迎え入れました。

晴れ間があるとカナヘビも一緒に外へ。外に出ていた他のクラスの子どもたちも「これなーに?」と興味津々。「カナヘビだよ~」と教えたり、「あんまり(虫かご)動かすとびっくりするから、優しくだよ!」と伝えたりする姿がありました。

カナヘビとの日々

捕まえた日から、お家でもカナヘビのお話をしていたようで、お家の人と一緒にカナヘビについて調べている子や家の近くにいたバッタを「カナヘビにあげたい!」と捕まえて持って来てくれた子もいました。

持って来てくれたバッタを、虫かごに入れてみると…

 

 

 

 

 

 

 

怖がりなカナヘビは、自分より大きいバッタにびっくりしたようで、動かず食べようとしませんでした。

この出来事から「この大きさの虫は食べないんだなぁ」と、子どもたちの中でカナヘビの食べる虫の大きさがイメージができるようになっていました。それから家の近くで小さい虫を見つけると持ってきてくれるようになりました。

お世話を忘れてしまっている時には「カナヘビ今日はどんな様子かな?」と声をかけました。この声かけで子ども自身が食べ物や掃除が必要な事に気付くことができ、自分達でお世話しているという実感と命を扱う責任感を持てるようにしました。

ゴールデンウイークの間について、子ども達と話し合い、『家に持ち帰りカナヘビをお世話した方が良い』ということになり、担任で4日間カナヘビを預かることにしました。休み期間、カナヘビは日中虫かごの中でゆっくり過ごし、毎日18時になると葉っぱの中で寝る性質がありました。カナヘビの1日を近くで見ることができ、学びあるゴールデンウィークになりました。

そしてゴールデンウィーク明けの朝カナヘビが脱皮を始めており、日中カナヘビの脱皮する姿を目を輝かせながらみる子ども達!

次の日の朝には残り尻尾だけとなり、虫かごを外に出し再びみんなで見守ることにしました。

しかし、しばらくすると動かなくなり徐々に体の色も変化。調べると脱皮不全での壊死だということが分かりました。このことを子ども達と話し、”お世話する前にきちんと調べて虫かごの環境やお世話できるという心の準備がしっかりと出来てから” という約束を作りました。

話し合い後はお墓作り、カナヘビが暮らした虫かごの中の葉っぱ枝等も、「カナヘビの思い出の物も入れよう」と子どもたちが考え、お墓を作ってくれていました。

この出来事から、子ども達は捕まえた生き物をしばらく観察して逃したり、飼いたい時にはじっくり考えてから決めたりするようになりました。子ども達はカナヘビの命から生き物を大事にしようとする気持ちを持ち始め、これからもこの気持ちを大切に生き物への興味を深めて欲しいなと思います。文責:中峯

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