お知らせ
2019.05.18
ブログ
運動会・主任だより
- 運動会
本日は、運動会にご参加頂きありがとうございました。「明日、雨なんだよねー」「晴れてほしいなあ」「体育館って小学校でしょ?」「雨でもいいじゃん!」と天気を心配したり、雨でも晴れでもどんとこい!という言葉を呟いたりと、前日までの子ども達の反応は様々でしたが、当日はのびのびと楽しんでいるようでした。運動会というものを各々自分たちなりに理解し、保護者の皆様に「こんなことも出来るんだよ!」「こんな遊びが楽しいんだよ!」と見せたい気持ちでいっぱいだった、4・5歳児達は、競技が終わって園児席に戻るたびに満足気な表情をしていました。
親子参加だった0~3歳児達は、保護者の皆様に寄り添われながら、年上の子ども達の姿をじっと見つめたり、人の多さにプレッシャーを感じて涙したりしつつも、自分たちなりに楽しく運動会の雰囲気を味わっていました。保護者の皆様のそばで、安心して運動会に参加できたことで、4・5歳児になった頃には「お兄ちゃん、お姉ちゃんみたいに!」と元気いっぱい参加するようになるかと思います。
子ども達を温かく見守り、声援を送って頂き、ありがとうございました。
運動会当日に至るまで、様々な子どもの話し合いや試行錯誤がありました。入り口付近に掲示していた、ポートフォリオはご覧になりましたか?しばらくは、園内にて掲示する予定ですので見そびれた方はどうぞご覧ください。さくら組応援団は、はじめの頃と今日の様子はかなり違います。きっかけは、iPadで録画した自分たちの姿を見た事。それからの変わりぶりは、本当に驚きでした。
先日、鹿児島大学教育学部附属幼稚園・小学校の公開保育に参加しました。附属小学校生活科では「価値ある活動を創り出す」ことに重きを置いており、価値ある活動において主要となる資質・能力の様相について教えて頂きました。
応援団に対する子ども達の変わりぶりは、この時に学んだ「思いや願いの実現に向けて、試行錯誤しようとする」に当てはまると感じました。自分たちの姿を客観的に見たことで、「応援団をもっとかっこよくして、みんなに見せたい」という思いや願いが生まれたのですね。
今日の運動会で無事その願いを果たせたことと思います。願いを果たした事により「自分は頑張れる!」「自分は○○ができた!」という自分自身への気付き、自分のよさや可能性の気付きが生まれます。そして、それが思考力や判断力、表現力の基礎となるそうです。
さて、今週もちょこちょこと現場を手伝ったり覗きに行ったりし、様々な子どもの姿や職員の関わりを目にしましたので、ご紹介致します。
ある日、エイトランの下でぶら下がって遊ぶ三歳児の子ども達を見守っていると…偶然にも子ども同士ぶつかってしまい、言い合いが起きました。軽くぶつかっただけで怪我も尻もちも無かったのですが、本人としては腹立たしかったのでしょう。「痛かったよ!ちゃんと見てないから!」と怒り、言われた側も「だって○○ちゃんが(そこに)居たから!!」と言い返し…。さて、どちらかが悪いと仲裁してしまえば傷つけてしまう流れです。「ぶつかってびっくりしたね」と二人を責めないように声をかけていると、徐々に落ち着いてお互いに距離を置き始めました。今はまだモヤモヤするから距離を置こう…だなんて、気持ちの整理の付け方を、日々の生活や職員の仲裁を受ける中で学んできているようです。
その後暫くすると…唐突に、お互いにジョークを言い合って大笑い。「さっきはごめんね」「いいよ」とお決まりの文句を交わさなくとも、お互いに許し合っていました。さっぱりとしたやり取り、見習いたいぐらいです。
さて、お次は二歳児と職員の風景。何やら子ども同士でトラブルがあった様子。泣いている二人を、他児がワイワイ遊んでいる空間からそっと連れて来て、静かな場所へ。子どもと目線を合わせて、「嫌だったのね」「どうして~だったかな?」と落ち着いたトーンで共感したり、問い掛けたりとしていました。子ども達も徐々に落ち着いてきてポツポツと自分たちなりに、気持ちを語っていました。
保育士になりたての頃、子ども同士のトラブルは必ず解決して「ごめんね」を言った方が良いと思っていた時期が私にはありました。今は、研修を受けたり本を読んで勉強したりした職員同士で情報交換をするうちに、必ずしもそうではないと思うようになりました。
形式的な「ごめんね」を無理やり言うために、子どもの心や脳はどれだけ傷付くのだろう?長時間、嫌な気持しかないトラブルの話題を引きずるより、切り替えるお手伝いをして、発達に必要な遊びの時間を取れるようにした方がいいのでは?職員の判断だけで善悪をジャッジするよりも、子ども同士の関わりの中でそっと問い掛けていく方が、道徳心が育つのでは?…などなど。
今週も、子ども達の姿から様々な事を考える一週間でした!また来週も楽しみです。