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2020.11.28

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きく組 友達とのケンカやぶつかり合い

 最近きく組の子どもたちの間で多発中の『ケンカ』や『トラブル』ですが、発達の状況 としてこの3歳から4歳のこの時期は自我が育ち独立した存在として行動しようとする成長の時期である事と、友達への興味関心が高まり友達とよく関わって遊んでいますが、友達に合わせて行動したり相手の気持ちを察したりするのが難しく自己中心的な考え方が主である事が理由としてあります。このことから友達が持っているものがほしくなり取り合いになることもしばしば・・・

その際によく「○○君が叩いた!」とか「△△ちゃんが私が使っていたおもちゃをとった」

と 私たち保育者に伝えにきますが、一人の話だけ聞くと「なんてこと!いじわるだなあ」と か「かわいそうに!」と思ってしまいがちです。しかし、よく話を聞くとちゃんと叩いた 子にもそれなりの理由がありお互い様である場合もあります。

【きく組 保育あるある!エピソード】

 園で人気のバイクですが、特に男児の間でいかに早く自分の好きな色のバイクをゲットして乗るかという気持ちが強いため、毎日外遊びの際は競争になっています。 好きなバイクでしばらく遊んだあとは他の遊びが気になりバイクを置いて違う遊びへ・・・そこへ他の子がやってきて『あ!誰も使っていないバイク発見!やっと使える~!』なんて喜んで遊んでいたら・・・先ほど使っていた子どもがそれに気づきバイクを取られたと思って「僕が使っていたバイクだから返して!!」と怒ってすごい剣幕で言いにいきます。
しかし後から見つけた子からしたらなんのことやら・・・当然「え!?そこに置いてあ ったし誰も使ってなかったから今は僕のだよ!」とケンカになってしまい、まだ気持ちが うまく言葉で伝えられないのでお互いに手が出てしまう、もしくは友達から玩具を奪って しまうという結果になってしまいます。

 始めに使った子どもからしたら【後からまた使う予定だったバイク】ですが、後からバイクを見つけた子からしたら【誰も使っていないそこに置いてあったバイク】です。一度使ったら〝自分の物′′と思い込んでしまう様子がどの子にも多く見られ、子どもたちからしたらどちらも立派な言い分だと思います。しかしこの場合は子どもたち同士での 解決は難しいので、すぐにでも解決したいところですが、ケンカも子どもたちの社会性を 培う上で大切な経験です。ケンカだからとすぐに介入するのではなく、私たち保育士は近くで見守りながら必要に応じて仲立ちするようにしています。

 またお互いの話を聞き、どちらかが悪いとか判断せずに「~をされて嫌だったね」とか 「使いたかったね。」と気持ちを受け止めつつも、「○○君はこういう考えで~のつもりだったみたいよ。」とそれぞれの気持ちを代弁しながらお互いにいい解決策はないか子ど もたちに考えさせるようにします。 保護者の皆様には子どもたち同士のケンカやトラブルでご心配をおかけしているところ ですが、友達とのケンカややりとりを通して自分の気持ちに折り合いをつけることや相手の考えや気持ちに気づけるようになるための必要な時期だと思い、ご家庭の方でも子どもたちが園での話をしてきた際は十分に聞き、気持ちを受け止めてくださるとありがたいです。

 子どもたちが安心して自分の気持ちを伝え合い、社会性がより豊かに育っていくように今後も丁寧に保育を行いながら十分に配慮し見守っていきたいと思いますので、園でのお子様の様子で気になること等ありましたらいつでもお声がけください。    文責:迫田

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