お知らせ
2020.11.08
ブログ
さくら組 100個ってこれくらい!
さくら組でも、ビーズを使った「果物狩りあそび」をしました。
もも組の子ども達同様、楽しみながら、なおかつ確実に、10粒ずつビーズを集める姿がみられました。
さくら組では
集める際にチームで協力したり、数える際に何個あるか相談するという姿も
よくみられました。
また、実際に手を使いながら1個ずつ数える過程を通して、
100という量についても感覚的に触れることができていました。
もも組で取り組んだ場合と同様、以下のねらいを設定し、
ルールもシンプルになるよう心掛けしました。
ねらい
①実際に具体物を扱いながら10個ずつかぞえることに慣れ、楽しむ
②10、100という数量の大きさを感覚的に掴む
果物狩りのルール
①1つのカップに入れられるのは、同じ色の果物(ビーズ)のみ
②1つのカップには10個ずつしか入れられない
③チームで1種類の果物(1色のビーズ)を集める
ルール③は、さくら組で初めて設けたルールです。
今回は、
りんご(赤色)チーム
みかん(橙色)チーム
レモン(黄色)チームに分かれて集めていきました。
「どの果物が一番たくさんあるか数えよう!」
という共通目標のもと、
協力して1つの目的を果たすということがスムーズにできていました。
また今回は、100という量感覚に触れてほしかったので、
保育士から、視覚的に分かりやすいよう、
並べ方などの工夫や提案などはしました。
活動の流れ
⑴カップに10個ずつ入れて並べる
あっという間に10ずつ入れる事が出来ました。
しかし、「全部でいくつかな?」と総数を問うと、
当然ながら「わからない!」とたくさんのビーズ、並んだカップを見て困った様子でした。
⑵カップを1列に10カップずつ並べる
「10個ビーズが入ってるカップを、10カップずつ並べてみたら?」
と、保育士が提案。これは、100のまとまりを意識する前段階の準備です。
⑶1列分のビーズを数えてみる
10カップずつ並べることで、カップの数はどうやら数えやすくなりましたが、
ビーズの総数はまだわかりません。
そこで、1列分だけカップのなかのビーズを手のひらに出して、丁寧にビーズを数えることにしました。
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10!」
次のカップからビーズを取り出し…
「11、12、13、14、15、16、17、18、19、20!」
また次へ次へとカップからビーズを取り出し、最後のカップを数えると
「91,92,93,94,95,96,97,98、99…100個あった!!!」
と、確かに1列に100個あるということを
全員で確認することができました。
⑷100個ずつ牛乳パックに移す
「1列で100個入っていたから、その下の1列はどうだろう?」と尋ねると、
数えなくても、初めに10ずつ集めた活動から、100個あるという確信があったようで、
「また100個あるはずだよ!」と、いう子がたくさんいました。
そこで、新たな約束として、
④10カップ分あれば牛乳パックにまとめて入れていいという約束を作りました。
10カップより少ないカップはそのまま。牛乳パックには入れず並べました。
⑸総数をかぞえる
「牛乳パックは100こずつ入っているから…」
「100のパックが5パック!…ということは…」と、考える子どもたち。
この後、500と数えられた子、難しかった子それぞれでしたが、
1粒ずつあつめたこの活動の流れから
「100ってこれくらいなんだ!」「自分たちで100のまとまりを作れた!」
という感覚は全員あるようでした。
最後に、ホワイトボードにカップや牛乳パックの数を整理してまとめ、
集まったビーズの総数を全員で確認することができました。
考えをまとめたり振り返ったりできる年長児だからこそ作ることのできた時間でした。
子どもたちは集中力も最後まで切れず、さらに「もっと他の色の果物(ビーズ)も数えたい!!」という声があがり、驚きました。
後半少し学習っぽくなってしまったかなと感じていましたが、たくさんの数を数える方法を知って、もう一度やってみたい!という姿をみることができたので、みんなで立ち止まり考えを深める時間も取って良かったなぁと感じました。
10、または100という数を視覚的に捉えることが同時にできたことで、
数量の感覚が得られる機会を得られたのではないかと思いました。
椎屋