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2020.09.23

ブログ

もも組 10のまとまりを感じる『果物狩り遊び』

 

「いーち!にー!さーん!…」「みかん10こあつまったー!!」

これは、もも組で行った『果物狩り遊び』のなかでの子どもたちの反応です。

 

実際に集めているのは、6色の木製ビーズ。

子どもたちは、ビーズを、ブルーベリーやりんご、み かんなどの実際の果物に見立てて、

1つのカップに10粒ずつ集める遊びを楽しみました。

大事に並べた果物(ビーズ)が入ったカップがどんどん並んでいく様子を見て、

とても満足 そうな子どもたち。

この遊びを通して、自然と10のまとまりを意識して数えたり並べたりすることで

10、100などの数量の大きさを視覚的に掴むことが出来ました。

 

この活動で1番大事にしたかったことは、

子どもたちが主体的に「集めたい!」とワク ワクしながら活動することです。

 

これを念頭に置いて、以下のようなねらいや約束事を考 え子どもたちと活動をすすめていきました。
1.ねらい
①実際に具体物を扱いながら10個ずつかぞえることに慣れ、楽しむ

②10、100という数量の大きさを感覚的に掴む

2.果物狩りのルール
①1つのカップに入れられるのは、同じ色の果物(ビーズ)のみ

②1つのカップには10個ずつしか入れられない

 

 

 

 

園の活動でも取り入れている『童具』の考案者である和久洋三氏も、幼児期のうちに遊 びを通して数量の感覚を体得する経験の大切さを述べています。

私も、子どもたちが「さ せられている」という感覚の中で活動をしてほしくありませんでした。

そのため、集める 動機が子どもたちのなかにあるような導入を心掛け、

約束事も出来るだけシンプルになる よう意識しました。

 

 

 

 

 

活動中、ほとんどの子が

「いーち」「にー」「さーん」と数を唱える声と、

ビーズ1粒1 粒を掴む指の動作が連動し、

正確に10個という数をカップに入れることができていました 。

 

また、10ずつかぞえられる子のなかには「70、80、90、…つぎはなんだろう?」と、

目 の前に並んだ大量のビーズを100と表現できるということに、

初めて気付けた様子もあり ました。

 

4歳児の子どもたちでも、遊びを通してこんなにも数や量に関する新しい発見と の出会いがあるということが、大きな発見でした。また、このような活動を繰り返すこと で、やがて始まる小学校での算数科の学習で扱う数字

が、どれくらいの数量を表している のかを経験から理解できるのではないかと感じました。

引き続き、子どもたちが遊びのな かで夢中になって数や量に親しめる活動を考えていきたいです。

椎屋

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