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2020.05.16

ブログ

主任だより

テレワーク、外出自粛などなど言われる中、にわかにzoomなどを使用したテレビ通話やyoutubeの動画が様々な業界で使用されつつあります。

小中高の教育界でもテレビ通話や、自宅学習支援動画の配信など広まりつつあるようです。

先日読んだ日本教育新聞によると千葉県の小学校では、入学式が出来ず新入生と教員が対面できずにいたため、ネットを通じて挨拶などしたとのこと。

自粛せざるを得ない園児のため、職員が”オンライン保育”と銘打って指遊びを歌う様子などを配信する取り組みを行っている園もあるそうです。知っている大人の顔が見えることで、子どもも喜んで一緒に歌ったり手を叩いたりしているそうで、その間に少し休憩したり掃除を済ましたりできるとの声も寄せられていました。

 

新型コロナウイルスに限らず、災害発生後など様々な要因で子どもが長期間保育園へ通うことが難しくなる事態はいつ起こってもおかしくありません。

その際に、少しでも子どもたちとご家族の皆様のサポートを行えたらと思います。今まで通りの”体験(遊び)による学びを大切にした保育”とは形が違うものとなりますが、ネットを活用した”オンライン保育”や、子どもと保育士で画面越しだとしても顔を見せ合うことができるテレビ通話は、サポート手段のひとつであると感じています。

 

そこで、登園自粛して下さっていたご家庭のご協力を頂き、zoomに挑戦しました。

クラスの子ども達には担任から話をしてもらいました。ずっと休みだったから、お家で何をしているのか聞きたいと張り切る子ども達。

ipadの画面越しの会話は、非常に楽しい時間でした。子ども達も、久しぶりに顔を見れたのが嬉しく大はしゃぎでした。

生まれた時からICTの存在が身近にある子ども達は流石です。これなに?なんて驚くこともなく、スムーズに受け入れていました。

私たち大人は、まずは職員会議で使って…もう一回クラスとクラスで繋いで…と練習してからの挑戦でしたが…。

今後、緊急時に限らず保育に活かせる手段として確立できたらと思うことができた一場面でした。

 

それにしても、このようなことが出来るようになったのは本当に驚きです。

私が初めてスマートフォンを手にしたのは5年前。それから5年経って、今では持っていて当たり前の世界!スマートフォンは本当に便利ですよね。

英語といえば辞書を引いたり何回も書き取って覚えたりするものでしたが、カメラを通せばその場で翻訳してくれるアプリ…

自宅にいなくともネットを通じて家電を操作できるアプリや端末…などなど便利なものが沢山。

プロゲーマー、ユーチューバー、eスポーツといった言葉も当たり前になり、たった5年前ですら想像していなかった社会が広がっています。

また、今回の新型コロナウイルスで行政もICT化が進んでいる様子が報道されていました。ネットを通じて、様々なものが繋がりあい目まぐるしいスピードで変化しています。

今の5歳児が10歳になる頃…20歳になる頃…一体どんな社会になっているのか、全く想像がつきません。

そんな先行きの見えない社会を生きる子どもたちに対して、大人は何が出来るかな何を学んで欲しいかな、といつも考えます。

 

引き算が出来る、大人の言う事を聞ける、友達に嫌なことを言わない…大事なことです。

 

でも、引き算はスマートフォンに入っている電卓アプリやExcelなどで簡単に出来てしまう。

社会で生きていく中では、筆算や計算式の状態で出てくることは(職業によるけれど)ほとんどない。

 

子どもより大人の方が社会で生きている時間が長いから、もちろん言っていることが正しい事が多いけれど、子どもが大人になった時に何でも正しい事を教えてくれる存在が傍にいつでもいるわけじゃない。

自分という大人が正しいつもりで教えても、子どもが大人になった時正しいものであるかは分からない。特に、嗜好、価値観といった分野になると子どもと大人は違う人間で、正しさは人によって違ってくる。

 

友達に嫌なことを言ってはいけないと我慢ばかりしていたら?乱暴な言葉で傷つけるのは良くないけれど、それは嫌だったと感じる気持ちは大切で、その気持ちを相手へ伝えることは大切。伝えないと、相手も知らずに嫌なことを言い続ける人になってしまうかもしれない。

 

 

迷いながら、職員同士で話し合いながらの毎日です。

先日の職員会議では、「子どもの権利条約ハンドブック」の「呼びかけ、向き合ってもらう権利」について職員と話をしました。

そういった話し合いを通して、日々の保育士としての子どもへの関わり方を常に振り返り、学び合っていきたいと思います。 櫻田

 

 

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