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2020.03.28

ブログ

子どもは光る原石

今年度も残すところ、1日となりました。この一年、保護者の皆様には様々な面でご理解ご協力頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。各クラスの担任も皆様が温かい目で見守ってくださったからこそ、子ども達と一緒に様々なことにチャレンジできたのではないかと思います。

様々なことにチャレンジすることにより、それが子ども達一人一人の成長の大きな糧となりました。それは、保育園だけの活動に限らず、家庭での経験も合わさることにより相乗効果で心と体の成長に繋がったのだと思います。

私は今年度、0〜2歳児クラスに入ることが多かったのですが、本当に各クラス 保育士がしっかりと子どもの気持ちに寄り添いながら、その気持ちに応えていました。そして、全力で子ども達の心と体を受け止めながら、一人一人の成長に合わせた保育を行っていたように思います。子ども達みんな成長するスピードは違いますが、一人一人が確実に成長していることを実感できました。ごく一部ですがエピソードを混えてお伝えしたいと思います。

 

一歳児女児(Eちゃん)は、ある日職員が天井に飾っていた作品が1箇所外れていたので、止めようと机に乗っていると何やら下の方でモニョモニョ声が聞こえると思い、耳を傾けてみました。すると、一生懸命「アムアムのところ❗️メーよ❗️」と机をトントン叩いて教えてくれていたのです。4月から入所して、初めての集団生活。最初は歩行もままならなかったその子どもが言葉で自分が経験して学んだ規範性意識を大人に伝えていた場面でした。そして、保育士も「そうだね。ご飯を食べるところだもんね。教えてくれて、ありがとう。」とEちゃんに伝えると少し満足気な表情をし、輝いて見えました。

 

2歳児男児(S君)は、連絡ノートを通じてでしたが、休みの日にお母様と買い物に行き、レジでお金の支払いをしてくれたようでした。お店の方とやり取りができたようです。以前、フィンランドに研修に行かせていただいたことがあり、北欧では家庭でも子どもの興味あることに保護者がとことん付き合い、また買い物、銀行などにも連れて行きながら経験を大切にしていました。買い物という何気ない日常のことなのですが 社会性が育ち、家族や保育園以外の関係者とのやり取りの中で、言葉での伝えあい、人間関係、公共でのマナー(規範性意識)、お金や商品で数や数量への興味と様々な子どもの育ちに繋がる要素があります。その連絡ノートを見ながら思い出しました。大人がパッとお金を出して終わることを子どもに経験させてあげたそのお母様はすごいなと感じました。保育園でも少人数で買い物に行き経験していますが、また保護者と2人でというのはまた違うと思いました。きっと、その子どもにとって大切な経験になったことと思います。

 

0歳児女児(Yちゃん)は、クラス内でもお喋りが上手でしっかり自分の思いを伝えることができると共に、会話のキャッチボールができ、クラスを和ませるムードメーカーです。私が0歳児クラスに入ることは月に1〜2回程度です。昨日、クラスに入りおやつ後の椅子の片付けをサポートしていると、Yちゃんが私の顔を見ながら 「まりしぇんしぇい、どうぞ。」と椅子を渡してくれたのです。あまり入ることのない保育士の名前を覚えていたことに驚かされました。Yちゃんがこれからまた、どのように言葉の獲得をしながら、友達や周囲の大人とどのように関わっていくのか楽しみです。

 

子どもの成長が目に見えてわかるのは、とても嬉しいですね。でも、今はまだ見えていなくても経験を通して培ったものを蓄えている場合もあります。

にしきっこは、みんな光る原石だと信じています。職員も子ども一人一人がどのようにすれば輝くか考え、来年度に向けて色々な思いを胸に準備中です。

31日は、新年度準備の為休園となります。

ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

未満児リーダー  古市

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