お知らせ
2024.11.13
ブログ
きく組(3歳児)フェスティバルの見どころ①
イメージした物を自分なりの表現で
“子どもは遊びの中で育つ”と言われています。
積み木遊びでは、高く積み上げるにはどうしたら良いか?と試行錯誤する中で、支えがあれば倒れないことを発見したり、廃材遊びでは箱と箱を繋げ合わせることで新幹線に見たてイメージを広げたりと、様々な気づきや不思議に思うことなど、心を動かす経験を通して自分なりの考えにたどりつくことができました。
そうのようなきく組が日頃から行っている遊びの中の学びをみなさまにも是非感じてほしいと思います。
夢中になれる遊び
きく組の子どもたちは
・砂場でご飯をつくりお店屋さんごっこ
・おしゃれを楽しむお姫様ごっこ
・恐竜や戦隊ヒーローになりきった戦いごっこ
・蝉の声を聞いて蝉の飛び方を真似る
“自分ではない何か”になりきった遊びを楽しむ姿がありました。
幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説で、自分の気持ちを表すことを楽しんだり、表すことから友達や周囲の事物との関係が生まれることを楽しんだりもするとあるように、想像の世界を楽しむ事へと繋がります。
(幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説 p290 16行~)
何かになりきることが好きな子ども達は、ままごと遊びの中で布を組み合わせ洋服に見立てて遊ぶ様子も見られました。そこで子ども達が「自分ではない、なりたい何か」を追及して遊びの幅がさらに広がるように洋服作りを計画しました。
ねらい:様々な素材を通して自分なりのイメージした洋服をつくり達成感を味わう
イメージを広げるにあたり
まず初めに「わたしのワンピース」と言う絵本をみんなで読みました。
情景にあるシーンによって虹模様や星模様、小鳥模様など様々な模様のワンピースに変化していくお話です。
わたしのワンピースの絵本の世界に浸っていた子ども達は、「次はどんな模様かな?」と目を輝かせながら物語の世界を楽しんでいました。
「わたしは虹色のワンピースがいい!」「僕お星様模様!」
と洋服作りへの興味・関心も高まってきていざ洋服づくりへ!
絵を描くことが大好きな子どもたちは洋服に好きな絵をデザインしたり、お姫様や戦隊ヒーローが好きな子どもたちは、様々な素材を使ってリボンやひらひらスカート、戦隊ヒーローの仮面を表現したりと、一人ひとり自分なりにイメージした洋服をつくっていました。
普段から自分が着ている洋服を思い出しながら、「僕ポケット作る」と花紙をポケットに見立てたり、
しましま模様の好きな子どもはキラキラテープでしま模様を再現したりと、
様々な素材を使って試行錯誤しながら個性あふれる洋服が完成しました。
子どもたちの世界を広げる
完成した洋服を着て、
ままごと遊びでお母さんやお医者さん、
マントをなびかせて戦隊ヒーローになりきり、友達との関わりを深めながら、それぞれのイメージする世界に入り込んでいました。
自分の感情や体験を自分なりに表現する充実感を味わうことで、伝えたい思いを自ら伝えようとする力が育まれ、自己を発揮することへと繋がっていきます。また、様々な素材を使って工夫する経験や、自分なりの素材の使い方を見つける体験が創造的な活動の源泉となっていきます。
感じたことを伝えることが難しい時期だからこそ、物を作ったり描いたりするなどの表現する楽しさをもっと味わえるよう子どもたちの声に耳を傾けながら遊びたくなる環境を準備していきたいです。
フェスティバルでは子ども達が現在、夢中になっている洋服制作の活動・童具活動を繰り返し行って発展していった様子等、お伝えできればと思います。
また、園庭にある草花を使った製作や、色への興味から展開していった活動内容も展示していきます。
ぜひ!お楽しみに★
文責 関
参考文献: 幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説 内閣府 文部科学省 厚生労働省
絵本:「わたしのワンピース」 えとぶん=にしまきかやこ