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2019.08.01

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愛着・アタッチメント

近年、乳幼児期の大人との関りがその後の子ども達の成長や社会性つまりはその子の人生全体に大きな影響を与えるということが研究でも実証されています。

012歳児の保育の内容、方法、そしてその質が人間の一生の育ちや生活に深い影響を与えるということが、明らかになってきています。

保育園のたんぽぽ組(0歳児)では、まずは愛着関係(アタッチメント)を何よりも大切に育てています。

 

★愛着・アタッチメントって何?

乳幼児が不安に思った時、大好きな安心できる人にくっついて、心を落ち着かせる心の安定。

怖いとき、お腹がすいて泣いた時、オムツが汚れて不快な時に、優しく声をかけ抱っこして安心させてくれる、お腹を満たしてくれる、いつも優しく受容し、自分の全てを受け入れてくれる人(母親)

いつも泣いた時に母親は受容してくれる、だから安心して泣ける、自分の欲求をしっかり訴えることができる。人を信じる気持ち、人への信頼感を育むことができる。

親から無条件に充分に、そして永遠に愛されるという実感を基盤に愛着は育まれる。

 

★愛着が育まれるとどうしていいの?

人間が「人を信じ、自分を信じて」生きていくための基本的な感情が愛着です。

そのままのあなたでいい、全てを受容される。子どもは、新しい世界にチャレンジしたい時に不安にかられるが、大好きな母親が見守っていてくれる、どんな時も自分の味方でいてくれる、自分の気持ちに勇気や根拠のない自信を与えてくれるのが、愛着。

新しい世界にチャレンジし不安になって母親の元に帰ると温かく受容し、安心感をくれる人。

子ども達が思春期になり、友達関係、勉強、様々なことへの苛立ち、挫折を味わうことが今後あるでしょう!その時にも自分の気持ちを立て直してくれるのが、自分を無条件で受け入れてくれる人がいる心の安心感、根拠のない自信と心の根っこの強さなのです。

人間の元気や意欲は、自分のありのままの姿が親をはじめとする周囲の人達から受容、承認されて、「わたしはこのままでいいのだ!」という安心感や自信が自己肯定感をもたせます。

自分を大切に思える子は、友達や人を大切に尊重し思うことができます。

 

★無条件に子どもを愛する   (『はじまりは愛着から』著:佐々木正美 引用)

私たちは今、すべての子ども達に可能なかぎりたくさんの根拠のない自信を育てていかなければいけません。それはできるだけ早く幼少期から無条件に子どもを愛することで可能になります。

乳児が自分の希望を伝えるために自分でできる努力は「泣くこと」だけです。その伝えた希

望が望んだ通りに叶えられれば叶えられるほど相手を信じ、相手を通して多くの人を信じるし、何より自分を信じることができます。それは同時に、自分で希望をもち努力すればそれらの多くは実現するのだと、子どもに教えることにもなるのです。

自分を信じられる人間は、絶対に怠け者にはなりません。気力や意欲がでるのは、自分に対するひそかな誇りや自信に支えられてのことなのです。そして、これは難しいことではありません。親や養育者は、乳幼児の要求を無条件にできる限りかなえてあげればいいのです。

親は手のかからない子、あまり要求をしない子がいいと思ってしまいますが、それはその親にとって育てやすかったというだけで「いい子」だったわけではありません。

また、よく泣いて手をかけさせる赤ちゃんのことを、育てにくい子などと思ってもいけません。これはとても大事なことで、本当のいい子とは、親にうんと手をかけさせた子どもなのです。

子どもにかけた多くの手が、その子のうちに「根拠のない自信」を育み、母親やまわりを信頼し、自分自身を信じる子どもの原動力になるからです。

人間はどこかで全面的に受容される時期があればあるほど、安心して自立できます。

自分が全面的に受容されるのはありのままの自分を承認されることで、それは子どもにとって、このままで私はいいのだという安心感、つまり自信になります。

人生のできるだけ早い時期にこの安心感、生きていくための自信を与えられることが大事なのです。

 

★自尊心

子どもにかぎりませんが、相手に向かって絶対に言ってはいけない言葉の一つは、相手の人格を否定したり、自尊心を傷つけてしまうことです。

叱る時も、その行為がいけないのであり、その子がいけないのではないのです。

大切なのは、子どもの自尊心を傷つけることがないように、悪いことは悪い、いけないことはいけない!と、諭すことを心がけるましょう。

自尊心が損なわれる育てられ方をしてきた子どもに共通しているのが、自分を信じる力が弱く、他人のことも信じられないという傾向である。他人を攻撃することに抵抗がありません、この延長線上にあるのが、いじめです。

どうか、子ども達の自尊心を大切にしてあげてください。

 

 

このような点に気をつけて保育園では私達がお母さん・お父さんに代わり保育を行っております。

保護者の皆様も、愛着・アタッチメントについて、一度考えて頂けたら幸いです。

乳児リーダー 中島

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