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2024.06.17

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🍒さくらんぼ組0歳児〜手づかみ食べ〜

今回は、錦ヶ丘プラス+で大切にしている乳幼児の”手づかみ食べ”について お伝えします。

手づかみ食べ

錦ヶ丘プラス+では、乳幼児期から『手づかみで自ら食べる』という事を大切にしています。

食べることは生きること」 人間が生まれながらに持っている本能です。自ら食べ物を口に入れるということは、その子の意欲で自分の意志で口に運ぶことは主体的な行動の1つと言えます。

手づかみ食べは、初めて「自分で!」という意識が生まれ、自我や意欲が育っていく始まりです。

五感をフルに使い、目で食べ物の色や形を認識したり、触ることで温度を感じたり、口に入れて固さや味を確認したりと幅広い刺激を受けていきます。

手の指は突き出た大脳

『手の指は突き出た大脳』と言われるくらい、脳の発達に大切な部分です。

ペースト状・刻み・コロコロサイズの食材に指先で触れ、ヌルヌル・ベチャベチャ・グチャグチャの感覚を手の平で大雑把に触れたり、掴む経験をします。次第に親指と人差し指で小さい物が掴めるようになり、次に親指・人差し指・中指でつまめるようになり、指先の巧緻性(こうちせい)を高めていきます。指先を自由に動かすことにより脳に刺激を与え、発達を促していきます。

どんなに汚れても…

錦ヶ丘プラスの理念の元に、どんなに汚れても、こぼしてもグチャグチャにしても「おいしいね!」「自分で食べて偉いね!」と声をかけています。

この食べる意欲が「遊びたい」「〇〇やってみたい」と全ての意欲に繋がると考えています。

更に、手づかみ食べは食べ物と口の距離感や位置感覚、一口分の量など経験を通して学んでいきます。保育者は傍で見守り口に押し込みすぎないよう調整しています。

テーブル全体をお皿として考える

現在、離乳食期の10-12ヶ月の子ども達はテーブル付き椅子に座って食べています。お盆に一人ひとり準備され食事を前にすると、声をだし身体を前のめりになり食べたい意欲でいっぱいです。

子どもは、お皿の野菜も落とした野菜も関係なく口に入れます。『テーブル全体がお皿』という、この考えを元に前もってテーブルは消毒しておきます。

どんなにお皿からこぼしても、ひっくり返しても保育者は慌てる事も叱る事もありません。「こぼれたね」「落ちたね」と声をかけます。

お皿を投げる時期はテーブルをお皿と考え、手づかみ出来る量をテーブルに置いていきます。時には食べたくない野菜を掴んでポイポイと床に投げる行動も「嫌だったの?」「こっちを食べてみる?」「おしまいにする?」と声をかけて受け止めていきます。

手づかみ食べを通して

一つの食材を掴んで食べることで美味しく食事が進み、後々に偏食が少なく食への興味が湧いていきます。この触る感覚が戸外で葉っぱや小石を掴んだり、砂遊びや泥遊びへと抵抗なく遊びこめる活動へと繋がっていきます。

お腹が空いて楽しく自分の意志で意欲的に食べる事の基礎を育んでいきたいと思います。

文責:大迫

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