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2024.05.28

ブログ

子ども一人一人の気持ちを大切に(さくらんぼ組0・1歳児)

0歳児クラスと1歳児クラスが合わさり、0・1歳児クラス(さくらんぼ組)になってから1年が経ちました。

今年度はより【月齢や年齢関係なく乳児期の子ども一人ひとりが自分の今の気持ちを存分に満たせるように】というねらいを掲げて、日々の子どもの姿を掴み、職員全員で共有・連携しながら保育を行っています。

では、【月齢や年齢関係なく乳児期の子ども一人ひとりが自分の今の気持ちを存分に満たせるように】とはどのような関わりなのか、詳しくお伝えします。

子どもの気持ちを受容した関わり

園では子ども一人ひとりが自己を大切にし、自分らしく日々を楽しく過ごせるようになる過程として、子どもの気持ちを受容した関わりを大切にしています。

子どもにとっては初めての社会である園生活。特に、乳児期の子どもたちにとっては保護者と離れて園で過ごす上で、信頼できる大人の存在が必要不可欠です。“この人なら大丈夫”という安心感から、徐々に園生活に慣れていき、次第に自分の好きな遊びを見つけて楽しんだり気の合う友だちと一緒に遊ぶことを楽しんだりと、大人のそばで安心してのびのびと自分らしく日々を過ごすことが出来るようになります。

乳児期の子どもたちは自分のペースで、確実に大きな成長を遂げています。0歳児、1歳児の子どもの中には一人遊びを集中して楽しむ子どももいれば、大人との関わりを好む子どももいます。その場合、0歳児の子どもでも保育者のそばで安心して遊ぶことができる子どもは1歳児の子どもたちと一緒に活動へ参加したり、1歳児の子どもでも大人とのスキンシップや関わりを楽しみたい子どもは0歳児の子どもたちと一緒にゆっくり過ごすこともあります。

子ども一人ひとりの「~したい!」という気持ちを尊重し、子どもの姿に合わせて無理なく過ごすことができる環境の下、自分の気持ちを存分に満たすことが出来るように保育を行っています。また、その日の子どもの気持ちもあるので、子どもの今の姿を把握しその時によって子どもの気持ちを受容した環境を意識しています。

友だちへの興味、ふれあい

入園・進級して1ヶ月が経ち徐々に園の環境に慣れてきて、0歳児、1歳児の子ども同士の関わりも見られてきました。

実際にクラスで見られた子どもの日々の中のエピソードをご紹介します。

【1歳児のSさん】

0歳児の友だちの顔をじっと興味のある表情で見つめるSさん。友だちの方へ近づいていき、優しく抱きしめてみたり撫でたかったようで友だちの頭や額に手をやり触れたりする姿が見られました。

自分より小さな友だちに興味を持ち、関わりたいという気持ちが芽生えているように感じました。

もしかしたら、早朝保育で年上の子どもたちが「かわいい!」と0歳児、1歳児の友だちに関わりにいったり優しく頭を撫でたりする様子を見ていたのかもしれません。

【0歳児のNさん】

ままごと遊びをした時に、机にあったブドウの玩具で遊んでいました。机を挟んで斜め横に1歳児の友だちが座ると、自分の遊んでいたブドウの玩具を手渡しで渡していました。受け取った友だちも貰った玩具で遊び始め、Nさんも満足そうな表情でその様子をじっと見ていました。

このように同じ空間で0歳児と1歳児が一緒に過ごすことで、今後もさらに、友だちとの関わりが増えていきます。友だちへの興味や関わりたいという気持ちから、友だちの顔を触って泣かれてしまったり、友だちを抱きしめた時に力が強く友だちに驚かれたりすることもあります。それも友だちとの距離感を上手く掴めるようになる為の最初の段階です。

相手の気持ちを保育者が代弁しながら、友だちとの関わりを通して、相手の気持ちに気付いたり友だちへの力加減や距離感を知ったりするようになっていきます。

これからも子ども一人一人の気持ちを尊重しながら、子どもが存分に自分の気持ちを満たせるように保育者間で日々の子どもの様子を共有していきたいです。

そして、友だちとの関わりを通して相手の気持ちに気付いたり友だちへの力加減や距離感を知ったりできるよう、保育者が子どもたち同士の気持ちを言葉で代弁し伝えていきます。(文責:松添)

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