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2024.03.13
ブログ
ゆり組(2歳児) マントヒーロー参上!
2月下旬、自由遊びの中でジョーゼットを肩に巻いた子の「マントヒーローだ!」というつぶやきをきっかけに、ヒーローごっこがクラス全体へと広がりました。友だちとイメージを共有しながらごっこ遊びをする中で、こども自ら新たな展開を考えたり様々な素材の性質を知る機会となりました。
ヒーローごっこのはじまり
ジョーゼットを肩に巻き、「マントヒーローだ!」と一人の子が言いました。その様子を近くで見ていた子たちも興味を持ち、ジョーゼットを肩に巻きます。数名集まると、決めポーズをしてヒーローになりきる姿が見られました。
ヒーローごっこ開始!戦隊ものの音楽を流すとその世界観に入りこむこどもたち。決めポーズをしたり、ダイナミックに身体を動かしたりしてヒーローになりきります。
「マント」があったことで、こどもたちがヒーローという存在をより具体的に形にでき、友だちとイメージを共有することができたように感じます。イメージは共有しながらも、一人でなりきることを楽しんだり、友だちとのやりとりをしたりと遊び方は一人ひとりちがいます。まだまだ2歳児、戦うことに夢中になり友だちとぶつかることもありますが、少しずつ力加減を考えたり「当たらないようにする」というルールを意識するようになりました。
自分のマントをつけて、園庭へ!
カラーポリ袋や布を準備し、自分で好きな素材を選択してマントをつけました。
園庭にでると広い空間をのびのびと走り、マントがなびきます。
①「不思議さ」「おもしろさ」に気付く
太陽の光が当たると、ビニールのマントの影に色がついている様子をみて、「なんで青いんだろう!」と疑問が生まれます。
それと同時に布のマントを付けていた子が「私の影には色がつかない…!」と怒っていました。
「なぜだろうね」といっしょに考えていたところ、1人の子がマントの素材の違いに焦点をあてます。
マントの影をみながら走って移動して光の動きを追う中で、マントの色が映っていること・布とビニールの性質が違うことを学ぶことができました。また、私たちが当たり前のように感じている「光」や「影」も実は、「不思議さ」と「おもしろさ」に溢れていることに、改めて気付くことができました。
②友だちとなりきり、遊びを展開していくことを楽しむ
ヒーローになりきって遊ぶ中で、こどもたちの頭のなかには「困っている人を助ける」という共通のヒーローイメージができました。
泣いている子に「だいじょうぶ?」と駆け寄って涙を拭いてあげる・転んでいる人がいたら手を差し伸べて身体を起こしてあげるなど、こどもたちの世界観の中で、ヒーローのイメージを考えて戦うだけではなくこまっている人を助けるなど工夫しながら遊びを展開していきます。友だちとのやりとりに楽しさを感じ、自らわざと倒れて助けを求める役も生まれ、自分たちで遊びを主体的に展開していく姿はいきいきとしていました。
皆さんの前にも、マントヒーローが現れる日が近いかもしれません・・・
その日をお楽しみに!
文責:市来(副主任・012歳児リーダー)