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2024.02.21

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さくら組の自家製給食

さくら組の自家製給食

1月29日、さくら組では全て子どもたちで作った、「お米」「味噌」「ぬか床」で給食を作りました。

お米は自分たちで植えて精米したもの、味噌は大豆から作った手作り味噌、ぬか床も定期的に混ぜ、子どもたちの考えた食材で、トマト、オクラ、ピーマン、きゅうりを漬け込みました。

お米

今回使用したお米について紹介します。

さくら組は、6月から10月の4か月間、橋口農園に行き、田植えや生き物調査・稲刈りなどの体験をしてきました。

【自然に触れ、命について知る】をねらいにし、農業の大変さを子ども達と体験を通して知ることができたように感じています。

橋口農園には様々な生き物がおり、合鴨やヤギ・虫などたくさんの命に触れることができました。実際に合鴨の雛に触れる中で、クラスでは小さい生き物(カナヘビ・コザクラインコ・てんとう虫 など)を育てた経験を通して、扱い方に気を付けている様子が見られていました。

~田植え体験~

事前に去年の写真などを見ていたからか、子ども達はワクワクした表情を浮かべ橋口さんの話を聞いていました。

いざ田植えに入ると、「虫がたくさんいる…」「早く出たい…」と泥や田んぼの中にいる微生物の感触に苦手意識があり、なかなか前に進めない様子の子ども達。

稲は一本一本が細く、植えるのに苦戦する子やバランスを崩し倒れてしまう子もいました、指に泥がついて嫌な表情を浮かべる子と様々でした。

無事、田植えが終わると、自由遊びから泥遊びに発展! 最初は感触に苦手意識がある子もいましたが、楽しそうな笑い声や洋服が汚れることも気にしない姿に興味を惹かれ、一緒に遊び始めていました。最初は遠慮している様子もありましたが、時間が経つにつれ少しずつ遊びがダイナミックに!!

最終的には全身が泥で汚れ、真っ黒になる子も数名いました。今回の経験を通して、田植えの楽しさや作ってくださる方の大変さをも感じたようです。

~稲刈り~

秋に近づき収穫時期になった頃、隣のこども園のバスに乗り橋口農園まで稲刈りにいきました。数日前から稲刈りについての話をしていたこともあり、稲がどのくらい成長しているのかまた、稲を刈る為に必要な道具は何なのかについて話をする姿がありました。

バスに乗り少しずつ田んぼが見えてくると、畑一面が黄金色になっていることに気付く子ども達。最初は、「茶色かな?」や「黄色だよ!」など、想像した色を伝え合っていました。いざ稲を目の前にすると、「綺麗!!」「美味しそうな色!」など、こども達の素直な気持ちを表現していました。

稲刈りは鎌を使い刈り進めていくと、自分達の手で刈ることの大変さに気付いたようでした。

 

~脱穀~

稲を刈った後は、全員で脱穀に挑戦!!

2週間ほど天日干しした稲は、更に軽くなっていました。

一粒一粒を大切にし、脱穀していく子ども達。脱穀するのは意外と難しく、最初は苦戦する様子もありましたが、回数を重ねていく内に少しずつコツを掴み楽しそうに取り組んでいました。

無事脱穀が終わると、「難しかったね…」など経験して感じた事を口々に発信していました。

今回の田植えから稲刈りまでの4か月間は、植える大変さや食材一つ一つに命があるということに気付き、五感を刺激し思い出に残る活動になったように感じます。

 

お味噌

↓味噌作りの様子はこちらから⭐️

https://tonohara.org/nishikigaokaplus/info/article_27472.html

大豆から手作りした味噌、とても良い感じに仕上がりました♪

 

ぬか漬け

ぬか床は、さくら組の子どもたちが定期的に給食室へ混ぜにきてくれました。

「くさ~い」「味噌みたい」「泥団子みたいなかんじ!」など、子どもたちならではの言葉が沢山でてきます。

混ぜる時は、「おいしくな~れ」の魔法の言葉をかけながら混ぜてくれました。

ぬか漬けは、野菜を数日漬け込まなければならないので、前日に漬け込みました。

トマトのぬか漬けは、給食室では漬け込んだことがなかったのですが、子どもたちのリクエストということで挑戦!

洗ったトマトに爪楊枝で数か所、穴をあけます。さすが年長クラス、とても器用に穴をあけていました。

 

 

 

それぞれの野菜を塩もみし、ぬか床に漬け込んだら仕上げの言葉、全員で『おいしくな~れ~!!』

子どもたちのパワーをたくさん送りましたよ。どんな仕上がりになるか楽しみです♪

 

調理開始

米、味噌、ぬか、ここまで約一年を通して全て一から取り組んできました。

これまでの集大成がこの日の給食になります。自分たちで作った食材で、自ら調理をします。

調理前に、担任の話をしっかり聞く子どもたち。話を聞く子どもたちの顔は真剣です。

 

いざ、調理開始!それぞれの役割をこなす子どもたち。

 

みそ汁の具材、ぬか漬けはみんなで切りました。

子どもたちの切る野菜はゴロっとして味があって良いですね😋

完成~!!

炊きあがったご飯。炊飯器を開けると、真っ白でピカピカの白米に歓声が上がりました。

味噌汁は、味噌の風味と甘さをしっかり感じるとっても美味しい味噌汁に仕上がりました。

ぬか漬けは、きゅうりは漬かりすぎていて少ししょっぱく、顔をすぼめる子どもたちでしたが、オクラ・ピーマン・トマトは丁度良く漬かっていて、とても美味しいでした。トマトのぬか漬けの仕上がりが気になっていましたが、とても美味しく、次回の給食でトマトのぬか漬けに挑戦してみようと思った給食チームでした☆

 

 

 

今はコンビニやデリバリーなど、食が簡単に手に入る時代となっています。子どもたちが今回の経験を通して、お米や味噌を作る大変さを経験できたことは、今後も忘れることのない貴重な経験となり、農家の方や、携わるすべての人に感謝の気持ちを持つ特別な機会となったのではないでしょうか。

自分たちで全て作ったご飯は、それぞれの想いが詰まった特別な給食になったと思います。

これからも食を通して、子どもたちがいろいろな経験に繋がる機会を設けていきたいです。

文責 池田・石塚

 

 

 

 

 

 

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