お知らせ

2023.02.24

ブログ

園内研修 救命救急シミュレーション

1月末、園内研修で救命救急に関する研修を行いました。講師は今年度も当園の看護師2人が努めさせていただきました。


令和4年7月発表の「令和3年教育・保育施設等における事故報告集計(内閣府)」では、保育園での死亡件数が5件報告されています。死亡事故の発生時の状況として多いのが、睡眠中・水遊び中・食事中と言われますが、昨年度報告されていたのは睡眠中が1件、状況が不明のその他が4件でした。この事から、思いがけないシーンで緊急的な事が起きるのだと感じました。

新園舎でのシミュレーション
今回で3回目となる園内シミュレーションでは、次のような仮のケースを設定しました。

「ホールでリトミックをしていた時、子供たちが集団で折り重なって転倒した。1番下に下敷きになった〇〇組のAちゃんがうつ伏せで倒れていて動かず、なかなか起き上がらない。周りには他の園児もいる。」という仮の想定です。


声を出して、チームの流れを作る
発見者役の保育士は、始めピアノに座っていましたが、様子がおかしいと気がつき、Aちゃんの名前を呼びながら近寄ります。声をかけても体に触れても反応しません。“どうしたらいい?”“(うつ伏せを)動かしていいのかな?”と少し動揺しながらも心を落ち着け、まずは人を呼びました。

すると、助けを呼ぶ声に気付いた仲間が駆けつけます。発見者役の緊張感が仲間に伝わります。さらに声を掛け合いながら救急隊が到着するまで、交代で胸骨圧迫を続け、AEDも使用しました。

新園舎に移ってから、物品の場所や使い方を改めて確認する良い機会となりました。又、玄関がオートロックになった事も踏まえ、救急隊が駐車場から現場に到着するまでの経路確保についても話し合う事が出来ました。


「解る」から「出来る」の体制を作る継続研修
命に関わる重大な事故が起こるのは、いつもの保育の場です。だからこそ、普段から「一次救命と応急処置+緊急時の連絡調整+緊急時の保育の継続」を理解し、いざという時にチームの一員として動けるよう、私たち看護師も努めていきたいです。

長文、お読みいただきありがとうございました。
大木

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください