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2022.12.12

ブログ

きく組(3歳児) 一人ひとりの表現

今回は、フェスティバルに至るまでの過程をお伝えします。

 

伝え合い

3歳児のサークルタイム(みんなで輪になり、話す時間)は「一つの議題について話し合い、答えを出す」というよりは、「自分の気持ちを言葉で伝えること、友達の声に耳を傾けること」をねらいとしています。

つまり、伝え合いです。

フェスティバルについて、どんなことをしたいか子どもたちに問いかけると、ダンスとお絵描きをおうちの人に見てもらいたい!と教えてくれました。

「はい!」と元気よく手をあげ、発表する子もいれば、集団だと少し緊張し個別に話を聞くと気持ちを教えてくれる子もいます。

一人一人の思いに耳を傾けること、思いを引き出すことができるよう意識しました。

 

ダンス

3歳児のこの時期は、友達と一緒に何かすることが楽しくなる時期。子どもたちはみんなと歌を歌ったり、曲に合わせて踊ったりすることを楽しみます。

はじめは「この曲が好きな人、一緒に踊ろう」と好きな出番で踊り、さまざまな曲の中からフェスティバルで踊る曲を選びました。

中にはその場では踊らずに見ている子もいますが、保護者の方から「おうちではよく踊っています!」という声を聞き、園では見ることを楽しんでおり、その経験からおうちでは踊ることを楽しんでるんだな〜と知ることができました。

私は、その子一人一人の気持ち・様々な表現の形を大切にしています。そのため、保育園で「踊らない」と言った時は見守り、適宜声をかけるようにしています。

クラスで踊る際、事前に見るときの約束を子どもたちと考えました。

 

<約束>

①ござの上で見る

②喋らない(お友だち同士で喋ると踊っている子が悲しくなるため)

③笑顔で見てもらったら嬉しい

 

自信を持って踊り、振り返りでは緊張した・みんなと踊って楽しかった・見てもらって嬉しかったという声があがりました。自分が踊ることはもちろん、「友達と」いっしょに踊ること・お客さんにみてもらうことに喜びや楽しさを感じるようになったことに、成長を感じました。

 

 

衣装作り

舞台で踊る子は、衣装を作ることにしました。Tシャツに「フェルトをどうやって貼ろうか」と子どもたちに問いかけると「てーぷ!のり!」と普段保育園で使ったことがある身近な道具が上がる中、「ぼんどはどう?」とご家庭での経験から1人の子がひらめきました。

フェルトの形や色、大きさ、全て子どもたちが決め、配置もこだわりすてきな洋服ができました。

 

舞台展示

「ダンスを踊りたくないな」と気持ちを伝えてくれた子たちもいます。その子達の好きな表現方法はなにか、これまでの日々の姿を振り返りながら一緒に考え、大きなダンボールに絵の具で自由に表現し、当日舞台の背景として飾ることになりました。絵の具の色も自分で選択し、数十分集中して色をつけていました。

 

写真・絵の具展

これまで、画用紙やビニール、紙皿、ダンボールなど様々な素材に絵の具で描くことを楽しんできた子どもたち。

色の混ざりや変化を存分に楽しんだり、単色のきれいさに気付き、模様を書いたりしています。子どもたちの日常のすてきな表情と一緒にご覧ください。

 

文責:市来

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