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2022.08.19

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7月子育て講座&童具遊びミニ研修会

第2回 子育て講座『童具で遊ぼう』

7月9日(土)に、こども園と保育園合同の子育て講座「童具で遊ぼう」を開催しました。担当より保育の3本柱である童具遊びについて簡単な説明をしたあとに、親子で実際に触れて自由に遊んでいただきました。参加者は主に未就園児のご家庭、在園児のご家庭でご興味のある方もご参加くださいました。

始めは、参加された保護者の方々も緊張され、どうやって遊んだらいいのか戸惑っていらっしゃいました。しかし、一度子どもたちが積木を手に取りたくさん積んだり見立てたりして遊ぶうちに、保護者の方々も一緒になって夢中で積木遊びを楽しんでいました。

やはり、子どもたちは遊びの天才!はじめは1箱だった積木も「もっと使いたい!」と3・4箱使い、それぞれがイメージ豊かに作り上げることができました。また、各ご家庭の様子を見て回った際は、保護者の皆様から子育ての悩みをお聞きする機会もありました。保育士や栄養士と話をするうちに、ほっとされ笑顔を浮かべていらっしゃる方も多く、私たち職員もうれしい思いでした。少しでも保護者の皆様が親子で楽しい時間を過ごし、ほっとして下さればとても嬉しく思います。ぜひ、次回も多くのご参加お待ちしております。

 

おとなも楽しい童具遊び!職員ミニ研修

午睡時間を利用して保育士1~2年目を対象者として、童具遊びのミニ研修会を行いました。まずは童具あそびとはどのような遊びなのか知ってもらい、その後実際に子どもたちが遊んでいる円柱ドームつくりの実践をしました。

研修が始まった際は、緊張もあり静かな雰囲気でした。しかし、進めていくうちに積木が崩れないかな?もっと高く積めるかな?とワクワクドキドキする気持ちを職員同士共有する中で自然となごみ、楽しい雰囲気になりました。無事に完成した時の喜ぶ様子は子どもたちと同じ!大はしゃぎでした。実践を通して童具の魅力を知り、子どもたちとやってみたい!という思いにつながった様子でした。

『童具』とは? 玩具ではなく、なぜ童具なのか?(和久洋三著/『遊びの創造共育法1巻・子どもはみんなアーティスト』P24より抜粋)

童具という言葉は、国際的な賞を受賞したおもちゃデザイナーの和久洋三さんが作った言葉であり、おもちゃとは言わず、子どもが取り組んで遊び、学ぶ、すべての用品、用具を童具と呼んでいます。

”子どもは、遊びの中で無意識のうちに様々なことを学んでいます。

積木で遊びながら、左右の高さを同じにするためにどうすればよいか、崩さないように高く積み上げるにはどうすればよいか、常に高さやバランスに注意して、いつの間にか数量や形体に対する認識を深めています。これは明らかに学びを深めている活動です。

ある数学者はこうした遊びのことを原数学遊びといっています。積木遊びなどをたくさんさせることは、算数や、数学の基礎形成にとても大きな役割を果たしていると述べています。

遊と学を区別することはできないと、私は考えています。童具という言葉をつくらざるを得なかった理由はそこにあります。童具は遊びながら自発的に学びを深める製品です。童謡、童話、童具、どれも子どもの精神を育む大切な文化財です。”

 

童具遊びを通しての子どもの育ちについて

保育園では、各年齢に応じてつくられた童具を保育に取り入れています。例えば、大きさの異なる立方体や直方体などの積み木で日常的に遊ぶことで数学の基礎的知識が身に付き、たくさんの積み木の配置を考えることでまとめる力や応用する力がつきます。また、協力して積み木のお城・街・恐竜を作ったり見立て遊んだりすることで、創造力・想像力が磨かれます。

4・5歳児では、一つのことをみんなで力を合わせてやり遂げること(協働)と達成感、次はもっとすごいのを作るぞ!と挑戦する力を大切にしながら、保育に取り入れています。今後も職員研修を通して、童具遊びの充実を図りたいと思います。(文責:迫田)

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