お知らせ
2021.09.18
ブログ
うめ組 ひとりひとりの表現
これまで、袋の上から感触を楽しんだり、スタンプ遊びをしたりした経験を経て、9月上旬に絵の具遊びを行いました。
活動中はみんな真剣。黙々と、筆や手を段ボールのうえで走らせ、集中した時間となりました。
赤・黄・青・緑の絵の具を目の前にし、活動スタート。
好きな色を自分で手に取り、
迷いのない線や点を描き、色を重ねていきます。
赤で描くことに満足すると、更に緑を重ねていました。
その過程を楽しんでいるのだと感じた場面でした。
絵の具に触れて感触を楽しむ。
触ると色がつくことを発見し、指先だけでなく手のひらや腕全体を動かしていきます。絵の具とふれあい、目で色を、手と指で触感を確認します。
その子のこだわりに気づき、思いを汲み取った言葉かけ、「上手だね」と結果を褒めるのではなく、「青きれいだね」「たくさんの色を使ったんだね」などと過程を認めたり、具体的に伝えるようにしています。
「おしまい」をきめるのは子ども。
満足すると「おしまい!」と言ったり、席を離れ手を洗いに行こうとしたり、言葉や行動で大人に教えてくれます。
”アートとは、物との「出会い」によって生まれ、出会いのなかで「感じること」と「表すこと」を絶え間なく繰り返し、その過程に色や形が生み出されていく「デキゴト」だといえる。”
今回は出会う物がクレヨンや絵の具であり、そのデキゴトは絵となりました。
あらゆるものと出会い、何気ない日常の生活のなかに生まれるデキゴト、ひとりひとりの表現を大切にしていきたいです。
参考文献:「保育のなかのアート」磯部錦司 福田泰雅
文責:市来