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2021.09.08

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研修の振り返り

9月4日(土)の園内研修では、高山静子先生(東洋大学)のオンライン講座を受講しました。同時刻に、南日本こども健康セミナーのオンライン講座「子どもの食べる機能の発達と支援」も開催され、数名の職員がそちらにも参加しました。

受講するだけで終わらず実際に保育に活かしていけるよう、振り返りも必ず行っています。

 

どのような振り返りを行っているか

前回受講したオンライン講座「環境は子どもと保護者を変える ~保育と環境を結ぶもの~」では、保育室内の環境構成(玩具の種類、置き方、棚やマットなどの家具の置き方)について学びました。保育室内の環境を整えるのも、保育者の仕事です。

例えば、見晴らしだけを求めて家具を壁に設置し、広い空間がある保育室にすれば、子どもは走り回ります。走り回れば、大人は「走らないで」「座って遊ぼう」「危ないよ!」と頻繁に声をかけることになります。大人の大きな声がひっきりなしに響く空間では、子どもは落ち着いて遊べません。では、好きに走り回らせるのか?子どもは走り回りたい気分だからよし!…これも違います。

”子どもの主体性”が大切と国からも言われるようになって数年経ちますが、「主体性を大切にしたい」から、「子ども任せ」と放任して良いわけではないのです。

 

こちらは、現在のゆり組(2歳児クラス)の保育室です。子どもが自由に食器や食べ物を取り出して遊べるままごとコーナーと、絵本コーナーがあります。

どちらも、ゴザやカーペットで子どもが見て分かるように場所を示しています。保育室の真ん中には、鞄棚を置き着替えられるコーナーがあります。

水道側は、机やいすを置いて食事コーナー。粘土やクレヨン、パズルを収納した棚もあり、机でする遊びのコーナーにもなっています。

夕方、自由に遊んでいる姿を見に行くと、走っている子どもは滅多にいません。皆、各々遊びに没頭しています。

簡単なごっこ遊びをしたり、友達と一緒に遊ぶようになってきた年齢の子ども達に適した玩具と、空間づくりの効果だと思います。

保育園は1日子どもが過ごすため寝食のスペースの確保との兼ね合いがあり、日々保育者は子どもの育ちと照らし合わせて環境構成を考えています。

 

こういった環境構成の技術を、経験年数に関わらず意識して(意図を持って)使えるようになることが保育者の専門性としての第一歩です。

「良い研修だっただなあ」と思うだけではなく、実際に保育に活かすための研修です。研修を受け振り返りを行う事で、この一歩目を踏み出せるようにしたいと思っています。

そのため、このオンライン講座の振り返りは、クラスごとに研修の内容と保育室の環境構成を照らし合わせ、話し合いを行えるような方法にしました。

 

 

他には…

研修の内容によっては、ひとりひとりの振り返りを行うこともあります。その際はgoogleformを使い、復習を兼ねた設問を設定したり、保育に活かすために考えられるような設問にしたりしています。

また、1~2名ずつ受講する外部研修では、研修報告書を提出するようにしています。報告書は全職員に回覧します。

また、研修に参加した職員からの情報共有も行います。昨年は、実践報告も兼ねた研修報告会を行いました。

今年はどのような形で情報共有を行うか、検討中です。既に、感染対策セミナー研修会で学んだ内容を各クラスへ伝え、消毒方法を改善した職員もいます。

今後も、研修を受け→振り返り→現状を見直し再計画→実行!の流れを大切にしていきます。

 

 

最後に

新型コロナウイルス感染症が流行してからというもの、オンラインでの研修が増えてきています。感染前の状態に戻るには、あと数年かかると言われています。今後、オンラインでの研修や会議が主流になっていくことと思います。職員も少しずつ、オンラインの研修に慣れてきました。

保育園でも、去年よりオンラインでの取り組みが増えてきました。つい最近は、中止した卒園児交流の代わりに、zoomでの卒園児交流会を行いました。大人よりも子ども達が慣れている様子で、少し照れくさそうにしつつも画面越しに楽しく話すことができました。

対面でないと出来ないこと(子どもと自然環境の関わり、子ども同士の遊び、子どもと信頼する大人の暖かな触れ合い…)は大切にしつつ、ICTの利点も十分活用していきたいと思います。

 

文責:櫻田

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