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2021.06.01

ブログ

手づかみ食べ 0歳児

今回は、錦ヶ丘保育園で大切にしている乳幼児の手づかみ食べについてお伝えします。

 

手づかみ食べ

 

錦ヶ丘保育園では、離乳食期から手づかみで自ら食べるということを大切にしています。

「子どもが生まれながらに持っている意欲を尊重したい!」という思いがあるからです。食べることは生きること、人間が生まれながらに持っている本能です。自ら食べ物を口に入れるということはその子の意欲です、自分の意思で口に運ぶことは主体的に生きているのです。

どんなに汚しても、こぼしても、グチャグチャにしても、「おいしいね!」「自分で食べられて偉いね!」など声をかけ意欲を大切にします。食べることへの意欲が全ての意欲に繋がっていきます。遊びたい!○○やってみたい!ゆくゆくは自分の意思で自信をもって行動することができます。

 

手づかみ食べは『自立への第1歩』と言っても過言ではありません、自分でやるんだ!という1歩、自我や意欲が育っていくこの時期に「汚いからやめて!・こぼすからやめて!」と言われると、子どもは「自分」が否定されることになります。すると自分に自信のない子

自分のやることに価値が見出せない子になっていきます。初めて自分の意思でやろうとすることを、一番信頼するお母さんや保育士に否定されることは大きな影響を与える…私達は常に頭に入れておきたいです。

 


手の指は突き出た大脳

 

手の指は『突き出た大脳』と言われるくらい脳の発達に大切な部分なのです。指先でヌルヌル・グチャグチャ・ベチャベチャの感覚を知る、最初は手のひらで大雑把につかむ・それが親指と人差し指で小さな物が挟めるようになり、次には親指と人差し指・中指でつまめるようになります。徐々に指先の巧緻性を高めていきます。また、どれくらいの量が自分の口に入るかも経験を通して学んでいきます。

指を自由自在に動かすことにより、脳に刺激を与え発達を促していきます。

昔は自然と行われてきた子育てが、子どもの育ちには必要不可決なのだと感じます。

 

 

テーブル全体をお皿と考える

 

子ども達はこぼして当たり前、テーブル全体をお皿と考えてみると私達自身も気持ちが楽になりました。最初に机もきれいに消毒すればこぼしても大丈夫!お皿を投げる時期は机をお皿と考え手づかみする量を机に置きます。こぼしてもこちらが「こぼさないで!」と言うこともなく、お互いがおおらかな気持ちで手づかみ食べを進めることができます。

 

手づかみ食べを実践して日々感じること

 

手づかみ食べは人間の本能なんだ!と感じます。目の前にある食材を自分の意思でつかんで口に運ぶ、シンプルですがこの日々の積み重ねが、その子の意欲を尊重し自信に繋げていきます。ゆくゆくチャレンジしたい、自分でやってみたい意欲の源になっています。

 

また、食への興味が湧きます、1つずつ食材をつかんで食べることで、0歳の子なりに目・指先・舌触り・味で食を堪能します。体を動かして美味しく食事を摂ることが食事の基本、きっと美味しく食べる術が身についています。

 

更に、潰す・握る・グチャグチャにするなど、この時期に指先・体で感じたい刺激を自然と身につけることができます。この感覚が、砂遊び・泥んこ遊びを抵抗なく遊びこめる環境へと繋げていきます。苦手な感覚が少ないと様々な活動へと、楽しく自信を持って参加することができます。

小石をつまむ、葉っぱを握る、ちぎるなど、細かい指の動きへも繋がります。

 

自分で食べることは、興味を持ち様々な食材を食べます。健康な身体は自然な排便もあり、睡眠・食事・排便・遊びのサイクルがとてもいいリズムで回ります。

乳幼児期にいい生活リズムを体得することは、自分の人生をよりよく生きる為の大きな財産になります、その大切な時期に携わる者として私達もしっかり理念を持ち保育していきます。

012歳児リーダー:中島

 

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