お知らせ
2021.05.29
ブログ
園内研修(三本柱)
5月22日(土)、園内研修を行いました。参加者は新入職員と勤続年数が2年目以下の職員です。
内容は「わらべうた・リトミック・童具について」でした。錦ヶ丘では、わらべうた・リトミック・童具(どうぐ)の3つの活動を、保育に取り入れています。
パワーポイントを使用した座学と、実践を交えながら基礎を知る機会として大変貴重な機会となりました。
わらべうた
わらべうたとは、子どもの頃から日常生活や遊びの中で継承されてきた歌のことです。
例えば、「ねんねんころりよ、おころりよ」や「いっぽんばしこちょこちょ」「どちらにしようかな天の神様の言う通り」はみなさんもどこかで一度は聞いたことがあるのではないかと思います。わらべうたは、ピアノのような道具がなくても歌で遊ぶことができます。
また、音程が一定で子ども達も覚えやすいという特徴があります。
未満児クラス(0・1・2歳児)では、周囲に興味を持つきっかけとなります。手足を使うわらべうたもあるので、スキンシップもとれ大人との絆を深めることもできます。
以上児クラス(3・4・5歳児)では、友達と遊ぶことができるので、コミュニケーション能力を身につけたり、言葉や数を覚えることに繋がります。
錦ヶ丘保育園では月に一度、係がわらべうたの時間を作って遊び方を伝えています。子どもも大人も親しみのある音楽で楽しく活動しています。
リトミック
リトミックとは、スイスの作曲家・音楽教育家エミール・ジャック・ダルクローズによって考え出された音楽教育法です。
リトミックは自己表現の教育とも言われています。決まった形はないのですが、目指して欲しい形はあります。音楽を通して体を動かし、経験を通して動きを感じとっていけるように私たちも心がけています。
現在保育園で取り入れている14個の動きについて詳しく説明しました。私が去年一年間を通してリトミックをした成果や子ども達の変化も伝えることができました。
←手を繋いで行う「どんぐり」 お互いの動きに合わせようと意識しないとできません。
リトミックを保育に取り入れる意図として、下記があります。
・聴覚と身体の協調。
・音の大小、緩急を聞き分けて表現する。
・音を感じる心、表現する心を育てる。
・運動機能の発達。
・順番を待つ、などのルールの理解。
・ぶつからないように身体をコントロールする力を育てる。
リトミックもわらべうたと同様に、月に一度係がリトミックの時間を設けています。その他にも、各クラスで隙間時間に取り入れたり、毎朝取り入れたりとしています。
童具
童具という言葉は和久洋三さんが作った言葉です。各クラスに置いてある積み木も、童具です。活動のブログによく出てくる、ママボールや数の木、ビーズや赤ちゃん童具(さくらんぼ・ちゃこ)なども童具です。
童具のいくつかを紹介します。
《積み木》
《ママボール》
《数の木》
《赤ちゃん童具》
童具のひとつ、積み木はどのように積んでもどこかで高さが揃うという性質を持っています。遊びの中で数量や形を自然に学んでいけます。童具の遊び方もたくさんあり、お城や街、恐竜や山、円筒を作ることができます。数量や図形はもちろん、自由な表現や見立て遊びのきっかけ、作る中での子ども同士のコミュニケーション、考えたり試したりする力…と様々な育ちを、総合的に促すことができます。
その作り方を保育者同士で教え合い、子ども達に伝えていくことで遊びや学びが広がっていくと考えています。
今回の研修で新入職員にも遊び方を伝えられたので今後の保育で実践して欲しいと思います。
リトミック、わらべうた、童具すべて年間計画を作成しています。保育に効果的&スムーズに、取り入れていけるよう、昼時間を使ったミニ研修も計画中です。文責:春成