お知らせ
2021.05.17
ブログ
運動会に向けて
いよいよ来週は運動会です。
以前もお知らせしました通り、今年度の運動会は子ども達の発達段階を考慮し、2歳児クラスの子ども達(自由参加)、3・4・5歳児クラスの子ども達の参加になります。
0.1.2歳児クラスの子ども達は運動会の練習を見学し、兄姉が出ているときはじっと見つめて、応援しているようにもみえます。また、リレーや玉入れなどのように友達と夢中になって競技を楽しむ姿に、憧れややりたい気持ちが芽生えてきてるのだろうと感じました。
さて、今回の運動会のテーマは
「身体を動かすことを楽しむ」
「友達や大人、家族と一緒に楽しく運動会に参加する」
「自分で選んだ競技に自信をもって取り組む」
です。
今回の運動会に向けて、特に4・5歳児クラスの子どもたちは話し合いを重ね、種目はもちろんのこと、リレーの走順やバルーンの曲目まで決めました。
話し合いでは…
「多数決できめよう」と決まった後に自分が少数派になってしまうと、多数決というルールは理解しながらも、自分の思い通りにならない悔しさを素直に表す子もいました。しっかりと自分の気持ちを相手に伝える力が育っている証でもあります。
また、「リレーで走りたい順番があるけど、友達もそこを走りたい…」という相手の気持ちに気づいたからこそ生まれる葛藤の末、自分の気持ちに折り合いをつけ、(自分の気持ちの整理をし、感情の妥協点を見つけること)順番を譲る子の姿も。
毎回折り合いをつけられる訳ではないと思いますが、思いやりを感じた場面でした。
このような話し合いを重ね、リレーや玉入れ、綱引きなど実践し、再び「どうすれば勝てるのか?」の話し合いを繰り返す子どもたち。
運動会の練習をするたびにリレーや綱引きの勝敗の大きかった差が僅差になり、どちらが勝つか分からない勝負になったのも、この話し合いが繰り返されたからこそと思います。
このように、運動会に至るまでの過程で「学びに向かう力」子ども達の中でぐんと育っているように感じます。
学びに向かう力とは
子ども自身の「こうしてみたい」とか「こうなったら楽しそう」という思いを出発点として、どうすればいいのかを考え、試し、友だちや園の大人に自分の気持ちを言葉で伝え、ときに思い通りにならない悔しさや葛藤を味わいながらも、やりたいことを実現するために粘り強く取り組む。
その過程で、思いを実現して手応えや自信を持ったり、友だちと協力して目標に向かう楽しさや充実感を得たりすることが、次の新しい目標に向けてがんばる力や協調性などの「学びに向かう力」となるのではないでしょうか。
(引用:ベネッセ教育研究所 監修:秋田喜代美 真田美恵子
第110回「一生学び続ける」を科学する⑨ 園での経験は幼児の成長にどのように関連するのか(前編)
~「遊び込む経験」が、「学びに向かう力」を支える~ 2016年09月07日 掲載)
まさに、運動会を通して一つの目標に向かって友達と協力する姿が多く見られ、学びに向かう力が育まれていることが分かります。
また、きく組(3歳児)は、4・5歳児のように話し合いを通して何かを決めることはまだ難しい年齢ですが、自分のやりたい競技を選んだり、どんなことをしたいのか発表したりして競技を決めました。
自分で選んだ競技だからこそ、一生懸命ゴールに向かって走ったり、笑顔でダンスを踊ったりとそれぞれ自信を持って取り組んでいます。
練習後は、リレーのグループに分かれて給食を食べながら作戦会議をしています。どうすれば勝てるのか日々試行錯誤の子ども達。
勝敗関係なく、これまで子ども達が頑張ってきた過程が大切だと思います。どんな作戦だったのか、どうやって考えたのか…ぜひ話を聞いてみて下さいね。
当日は緊張することもあると思いますが、子ども達は今までの経験を自信に、精一杯頑張ります。
温かい応援のほどよろしくお願いいたします。 文責:田中